AIが次の段階に来ている
久しぶりにニュースを見て驚いた件。
現実世界の映像を学習させたAI(人工知能)に、都市の3Dモデルを自動生成させる――米NVIDIAは12月3日(現地時間)、ニューラルネットワーク技術を活用した、そんな研究成果を発表した。VRゲームなどに使われる仮想空間の作成にかかる時間、コストを削減できるとしている。
こちらは、たくさん動画をディープラーニングさせて、その結果ゲームで出てくるような街を自動でモデリングするという話です。記事だけを読んでも、まあそうなのねという感想だと思います。
この動画がすごい
が。
Research at NVIDIA: The First Interactive AI Rendered Virtual World
上記の1:15付近を見てもらうとびっくりします(上記動画の引用です)。
We find some good dancing videos of another person
私は誰かのいいダンス動画を見つけたんだ
※すごいノリノリのダンスを左の女性も右の男性もしているが、全く同じ振り付け
and then use my model to synthesize the dance move.
そして私自信のモデルを使って、ダンスムービーを合成したんだ
That was created by machines.
これは機械から作られたんですよね。
Its not me.
わたしじゃないです。
まじか!
これ、学習済みのデータを利用するアプリケーションが一般化したら、AIの知識がない人も同様のフェイク映像を作れるということですよね。
ちょっとこの件を連想してしまいました。
学問とは基礎研究と応用研究に分けられる
世の中の科学は基礎研究がまず存在し、この結果を応用して製品ができるというプロセスを経て来ました。
例えば、インターネットがどうやってつながっているか、サーバーがどのようにホスティングされているか、等々気にせずに、私はこうやってブログを書くことができます。これもいろいろな基礎研究の組み合わせで、アプリケーション(応用)があって、コンテンツが誕生します。この記事もコンテンツですね。
で、大事なのは、コンテンツを生み出すのに基礎研究の知識はほとんどいらないことです。たくさんの人々は、なぜテレビやスマホに映像が流れるのかを知らずに簡単に扱えています。
今のAIやディープラーニングの進捗は完全に基礎研究です。応用としてのアプリケーションはまだチャットポッドがいいところです。最近は画像処理にてPixel 3にAIが使われているという話が出たようですがまだまだ初期です。ペッパーなんて失望もいいところです。しかし、それは応用研究がまだ初期だからであって、応用研究に華が咲くと一気に人々の手に渡りますし、逆にうまくいかないとお蔵入りになります。
だいたい、有用な技術というのは倫理を持って使わないと、犯罪にも使われるという側面もあり今回のAIについても本当にそういう段階に入ってきたと思わせる今回の映像でした。