orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

制度疲労の激しい小中学校教育

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教師も親も限界

日曜の朝、Yahoo! Japanのニュース欄を見ていたら・・・。

 

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二つの教育関連記事が出ていて味わい深いと思い感想を書きます。

 

news.yahoo.co.jp

厚生労働省が先月末に発表した「過労死等防止対策白書」。その調査に際して重点業種の一つにあげられたのが、学校の教員であった。また、今月16日に連合総合生活開発研究所(連合総研)が発表した「第36回 勤労者短観」においても、学校の教員の働き方に関する質問項目が特別に設けられている。教員の長時間労働はいま、教育界内部の問題ではなく、労働者全体が考えるべき課題として、注目を集めている。

 

www.asahi.com

各地のPTAで来年度の役員選びが始まっているようです。特に負担が重くなりがちな会長や副会長などの「本部役員」では、強引に決まったり、押し付け合いになったりする例もあります。仕事の中身と決め方、見直してみませんか。

 

感想

日本全体の傾向として夫婦共働きへと最適化をしています。今後の労働者人口減に対して専業主婦は推奨せず、労働することで働き手を確保しようとしています。それでも足りないので定年延長による高齢者の労働者化、外国人労働者の受け入れ拡大など、一貫して経済成長優先の政策を取っていると思います。この状況の中で、過去は専業主婦の持つ空き時間を元に運営されていたPTA組織はもはや破綻寸前です。学校業務の補助などを働いている女性ができるはずがありません。

一方で、PTAも頼れない状況のなか教員の業務は減りません。長い教育行政の歴史の中、新しい仕組みがどんどん積み重なっているようです。生産性より、「そう決まっているからやらざるを得ない」仕事がたくさんあるように見えます。企業であれば、数々のIT化により便利になっている部分が、全く進んでいないのが目に見えます。それは「決まっているから」にほかなりません。各学校に裁量もなければ予算もないのです。

親も環境的に学校教育に参加できない、教員は生産性の低い環境で疲弊。これがまさに小中学校教育の状況だと思います。特に公立学校が厳しい状況に置かれているように思います。

 

真っ先に「制度疲労」という言葉が思いつきました。

 

kotobank.jp

制度が運用されているうちに社会状況が変化し、制度の目的と実情がずれてしまい、うまく機能しなくなった状況をいう。

 

教育制度は相当長い時間、同じやり方で廻しています。しかし社会状況は特にここ20年ほどで激変してしまったように思います。私の小中学校時代は、田舎育ちということもあって専業主婦がほとんどでした。先生たちも地域で尊敬される存在でした。今や共働きばかりで、しかも先生たちのサラリーマン化が進んでいるように見えます。金八先生はもういない、のです。

PTAも親たちが忙しくて制度を見直している時間もない、教員も過労が社会問題になっているぐらい追い込まれた状態。それでは、誰が全体設計を見直して最適化してくれるというのでしょうか。親でも教員でもないはずです。本来、もっと選挙の際に争点になるべき問題だと思います。日本の教育制度の作り直しです。無償化などお金のことばかりが取りざたされるのですが、親も教員も気持ちよく教育に携われる制度設計の最適化こそ今政治に必要とされている役割だと強く思います。

 

教育制度の最適化を

子供たちの今置かれている状況をまとめます。

・核家族化の進行で、家族が少ない。

・少子化の進行で、兄弟がいないか少ない。

・共働きの進行で、家に誰もいない時間が多い。

・先生が忙しくて、子供に目が届かない。

・親が忙しくて、子供に目が届かない。

ということで、教育は制度疲労を起こしています。子供が悩みを抱えていても親も教員もフォローできにくい状態となっています。

そのため、十代を中心に心に問題をきたす例を私も身近にたくさん知っています。

だから、こうする/ああする、というより、教育制度を白紙に戻して全体的に再設計する時期に入っているのではないでしょうか。システム改修を部分的に繰り返して、スパゲッティーコードにはなっていませんか?

 

www.weblio.jp

スパゲッティコードとは、実行順序や構造が複雑に入り組んでいて、整理されていないプログラムのことで、スパゲッティが絡まる様子に例えられたものである。

スパゲッティコードの問題点は、改修やメンテナンス、また、機能変更や機能追加などが難しく、時間がかかるという点にある。スパゲッティコードができあがる原因としてはさまざまあるが、システム設計の時点で細かくコーディングのルールを決めていなかったり、コーディングしている途中で大幅な仕様変更が生じたりすることにある。