orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

確かにコンシューマーパソコンは買いにくい。エントリーは「こあいさんかごで、はちじー」なのは間違いない。

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エントリー型パソコンの最低スペックが上がっている

一度でもパソコン、特にテンキーが付いているようなオールインワンタイプのノートパソコンを検討した人なら、この記事は100%納得できると思う。

 

pc.watch.impress.co.jp

彼女同様に、以来10年間使い続けてきたPCを新たに買い替えたいというようなシルバー世代は少なからずいるんじゃないか。かなり確実な潜在需要だ。スマートフォンにも置き去りにされ、一通り使えるPCだけが頼りだからだ。

 そういう人たちに、あまり難しいことを考えずに、リーズナブルな価格で、リーズナブルな環境がオールインワンで手に入るような施策を、各社ともに考えた方がいいと思う。

 そうでなくては買い換えをあきらめるシルバー世代の続出だ。

 

「こあいさんかごで、はちじー」というのはこの記事独特の表現だが、これは絶対的に正しい。私も、Core i3でメモリー4GBのWindows 10を買って苦労したクチだ。

 

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OSが64ビット化された功罪

私の中では結論が出ている話だが、ここでもう一度整理したい。OSが32ビットになったのはWindows 2000から。そこからWindows XPまでの長い間32ビットが現役だったのだが、Vistaで64ビット版が出た。それでも7ではまだ32ビット版が現役だった。ここ最近ではWindows 10は64ビット版がほとんどである。メモリーの大容量化が進み、どんなパソコンでも4GBは最低でも積んで来るようになった。

しかし、実際のところ64ビット版のWindows10は、4GBでは足りない。ブラウザが使うメモリだけで4GBに肉薄してくる。そこからオフィスでも上げようものならスワップアウトしてしまい無駄な数分が過ぎる。せっかくパソコンを買ったのに遅い。Intel入っているのに。しかもエントリーマシンはSSDではなくHDDなのでスワップしたらとんでも無く遅い。

また、エントリーマシンでも液晶のスペックで価格が随分違う。具体的にはHD(1920x1080)なのかそうでないのか。HDだと10万以上は覚悟しなければいけない。そうやって店頭で探すと、Celeronでメモリー4GBなんてパソコンがゴロゴロしているのが現実だ。

マーケット的には、8万くらいのエントリーパソコンは用意したいのはわかる。しかしソフトウェアがそれを許さないのはもう間違いない事実なのだ。上記の記事でも書いた通り、メモリーを8GBにしてHDDをSSDにしたら、立派なエントリーマシンになった。これで13万くらいするので、エントリーパソコンはそもそもこの価格以下で売ってはいけなくなっている。

Windows 7 32bitであれば4GBで十分というよりこれより多いメモリーは物理的につめない。Windows 10から64bitが主流になったことの副作用なのだ。長くパソコンに付き合ってきた人ほど、このエントリーラインがボトムアップしていることを忘れている。そういう人はもともと「こああいななかきゅうで、じゅうろくじー」、おっと失礼、Core i7かi9で、メモリー16GBなのである。

 

昔のエントリーパソコンも15万くらいしたよね

このエントリーレベルのスペックが上昇した件。だったら32bitで作って売ればいいのだがもはや業界が64bit前提で動いているので後ろに戻れない。

じゃあ昔は安かったね、ではなく昔のエントリーパソコンも15万くらいが相場だった。だからパソコンを8万くらいで液晶込みで買おうというのは実はデフレ志向であり、メーカーはそれに合わせて8万というターゲットに無理やり合わせたパソコンをリリースしているという状況と理解している。おかげで、「パソコン買い換えたのに遅い」っていう人が続出し、家電量販店の「パソコン診断」みたいなところが大賑わいしているというオチである。近所のコーナーをちょっとのぞいてみたらいい。メモリー増設+数万、SSD換装+数万、みたいなビジネスが大流行している。

結局のところ15万弱してしまうので、メーカーはもう割り切って、無茶なエントリーマシンを量産しないでほしいと切に願う。

 

ちなみに、デスクトップならはじめからドスパラで買えば消耗しなくていいと思う。 おすすめ。