orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

Kyashの情報をまとめる

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コンビニに行くと、いろんな種類の決済に対応していてすごいなあと思います。レジの前にはたくさんのシールが貼ってあり、把握していないですがそれぞれキャッシュレスのサービスであり、ユーザーも付いているんでしょうね。

 

Kyash

新興のKyashというサービスの記事を読みました。

 

www.nikkei.com

金融とIT(情報技術)を融合したフィンテックが思わぬトラブルを生んでいる。スマートフォン(スマホ)の決済アプリを手掛けるKyash(東京・港)では、先月に続き今月3日にもシステム障害が発生、今も一部機能が使えない状態だ。急速なフィンテックの進展に法規制の整備が追いつかず、利用者保護が間に合っていない。

 

日経にまで取り上げられるほどということで、バックグラウンドを詳しく知りたいと思い、情報をまとめることとしました。

 

 

各種資料

 

Kyashの創立

2015年1月23日に創立したKyash。まだ4年目の新しい会社です。

 

kyash.co

企業名 株式会社 Kyash
代表者 代表取締役 CEO 鷹取 真一(Fintech協会理事)
設立 2015年1月23日
資本金 12億7,598万円(資本準備金含む)
所在地 〒107-0062 東京都港区南青山5-2-1 NBF ALLIANCE 201

 

個人間送金サービスの基本

 

Kyashのサービスを知る前に、個人間送金のことを良く知っておかないと理解がふかまらないようです。

 

thebridge.jp

以前書いた記事(ここらで世界一わかりやすく「FinTechとは何か」を説明しよう。)でいうところの「お金を送る」に当たるこの領域だけれども、特にpaymoとKyashはやり方が特徴的で、日本のFinTech時代をつくっている革命感があり、大変面白い。

実際それらのサービスを比べてみると、個人間送金とひとくちに言っても取得している免許や法における立ち位置が全く違うので、それ故サービスの内容も同じ体験ではない。

では一体、どこがどう違って、それはなぜそうなっているのか。

新聞やらで説明してるのはいくつか見たけれども、なんか難しい言葉やふわふわしたことばかりで意味不明だったので、天邪鬼な僕は一旦、それぞれの個人間送金アプリの体験においてデメリットだけをまとめてみた。

 

とりあえず一読し基本を身に着けることができました。

 

kyashの戦略

この記事が最も詳しいと思います。

 

www.itmedia.co.jp

今回紹介する「Kyash(キャッシュ)」は、こうした「送金」にまつわるハードルを下げ、よりお金の移動を“滑らか”にすることでキャッシュレス化を支援する。同社代表取締役社長の鷹取真一氏に、Kyashが目指す世界と、そうした仕組みを可能にするビジネスモデルまで、話を聞いた。

 

この記事で重要なキーワードは以下だと思います。

 

始まったばかりのスタートアップ企業がPCI DSSの要件を満たしつつ、カード発行を含めた事業にこぎ着けるのは非常にハードルが高いが、鷹取氏の古巣である三井住友銀行や伊藤忠商事本体など、KyashにシリーズAラウンドで出資している企業らの支援を含めて実現したという。

強力な支援によって、ベンチャーでは普通できないようなことを開始できたこと。

 

こうした手数料無料を実現している仕掛けの1つが、「システムの内製」だ。(中略)

 同社の従業員数は25人で、現在も人が足りていない状態だというが、この少ない人数で個人情報管理からシステム開発までを全て行っている点に特徴がある。

この事業を25人で廻し、かつ内製。足りないでしょうね。

 

 

そして今年に入りトラブル

 

下記から抜粋します。

maintenance.kyash.co

 

2018/7/14

■発生日時
2018年7月14日(土) 0時00分頃 ~ 10時20分頃

■障害内容
Kyash残高が足りない状態でのクレジットカード自動チャージを含む一部の送金または決済を処理できない事象がありました。

■ご利用頂けなかった機能

自動チャージを利用した一部の送金
自動チャージを利用した一部の決済
■障害原因
内部ネットワーク障害

 

2018/10/9

■発生日時
2018年10月9日(火) 14時14分頃 ~17時50分頃

■障害内容
一部のお客さまにてKyashVisaカード決済を処理できない事象が発生しておりました。

■障害原因
アクセスの集中による高負荷が原因で決済処理の遅延・エラーが発生しておりました。

■対象取引の返金対応について
一時的にKyash残高、登録カードからチャージが発生している対象取引につきましては近日中にご返金をさせていただきます。

 

2018/11/3

■発生日時
2018年11月3日(土) 15時00分頃 ~

■障害内容
一部のお客さまにて決済を処理できない事象

■障害原因
現在調査中でございます。

なお、下記のレターが出ています。

本障害は、弊社システムへの高負荷により決済処理の遅延・エラーが発生したことに起因しております。暫定対応といたしまして、同日18時18分頃より登録カードによる自動チャージを伴う決済を停止いたしました。本対応により、現在は登録カードによる自動チャージを伴うKyash Visaカードでの決済ができない状態となっております。

現在、弊社システムにおける高負荷時の処理に向け対応を進めておりますので、制限解除の目処が立ち次第、ご報告させていただきます。

 

 

インフラ

一つ、気になる資料があります。

 

speakerdeck.com

 

AWSで動いていること、データベースにPostgresqlを使っていること、CDNも使っているしサーバレスも駆使していること。などなどわかるのですが、

「サーバエンジニア3人しかいない」

ということが最後のページに書かれているところで手が止まりました。

あと、「システム改善と機能開発をしてくれるエンジニア」って、フルスタックエンジニアじゃないのかなあ・・とも思いました。

 

感想

11/3の問題は、データベース(postgresql)に問題があって解析と対応に時間がかかっているのかなあ・・と勝手に思っています。数度のメンテナンスで性能はスケールアップしきってしまい、しばらく機能を止めてでもデータベースのメンテナンスや設計の見直しをしないと改善できないところまできている・・というのは憶測です(よくある話なので)。

システム構成図を見る限り、フロントはスケールアウトをどんどんできそうですが、Internal Servicesと呼ばれる基幹システムはそうはいきませんよね。スケールアップ(CPUやメモリーを増やす)しても、ボトルネックはそんな簡単には解決しないことが多く、クラウドだから何でもうまくいくわけではない、ということは知られるべきだと思います。インフラエンジニアが「そりゃアプリの作りだよ絶対・・」とつぶやくのはそんなときです。

私なら・・・内製のプライドは一旦置いておいて、AWSやデータベースに詳しい会社に相談してコンサルしてもらいますかね・・。

解決まで注目していきたいと思います。

 

追記(2018/11/11)

多分に中の人は休みなしで解決までワークしているんだと思います。

 

https://maintenance.kyash.co/post/179917224648/20181109

maintenance.kyash.co

 

どんなことを行うのか気になるところですが、無事にリリースできるといいですね。ド短期なので相当パワーがいると思います。