orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

人材不足の正体は、人が足りないのではなくなり手がいないこと

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事務職の求人が激減の記事

AIやRPAなどを手掛かりとした事務処理の自動化による生産性の向上によって、いわゆる一般職と言われる事務職は激減する。このシナリオはIT業界にいるとよく聞く話だし、そもそも一般職的なジョブはIT業界には存在しません。ただ、私の場合は新卒以来ずっとこの業界にいるせいか、逆に世間知らずになっている部分もあると気づかされる記事を読みました。

 

www.itmedia.co.jp

2018年も空前の売り手市場が続く新卒採用。だが7月、そのトレンドとは真逆の異変が起きていた。リクルートキャリア(東京都千代田区)の就職みらい研究所の調査によると、7月1日時点の19年卒予定の女子の就職内定率が、前年同月比でマイナス2.7%となる78.8%に落ち込んだ。
 男子の内定率が従来通り上がっているのをみても、女子がこの月に突出して減少しているのは異常だ。ちなみにその後の月はマイナスからプラスに緩やかに回復しつつある。この減少、実は主に女子大生が志望する傾向の強い一般事務職の採用が影響しているという。

 

考察

有名企業の一般職として就職し、優雅なOL生活・・というのはドラマや小説でしか見たことがありませんでしたが、まだ一部存在しているんですね。で、明らかに自動化できる部分が広がり人員削減につながっていると。むしろ今の今まで顕在化しなかったのが不思議なぐらいです。それぐらい日本にはまだ余裕があって、そしてもう余裕がなくなったというのが正しい解釈だと思います。

もっと言えば、「総合職のいわゆるキャリアウーマン」という表現も、これも化石のような偏見です。では男性は、キャリアマンと言うのでしょうか。男女機会均等を進めれば、仕事という同じ土俵に立つのですから、むしろキャリアウーマンという言葉こそ無くなるべき言葉です。働くか働かないかだけでありむしろシンプルな話です。当然、肉体労働であれば体力の差があるのである程度の適正が男女で違うのは当然としても、そうでないデスクワークであればむしろ女性にはどんどんトライしてほしいと思います。IT業界も「ブラック業界」の悪評のため女性が寄り付かない側面を感じるのですが、これこそ女性でもできるんじゃないかと思いながら私は仕事しています。クラウド化に伴いすべてがWEBブラウザでコントロールできるようになっています。全然、力仕事はありません。夜間仕事は仕事柄どうしてもあるのですが、これも男女は関係ないと思います。最悪、インターネット経由でリモートアクセスできるので、むしろIT業界は今女性が働く環境が急激に整ってきていると思います。当然、ひどい会社もあるでしょうがそれはどの業界でも同じです。

この記事においては、「有名私立大学」とあるので、高等教育を受けられた優秀な女子学生です。であれば、その教育の成果を十分に生かせる職についてほしいなと思います。仕事の内容が高度だとワークライフバランスが崩れるなんてとんでもない!。むしろ優秀であればあるほど裁量が上がり、ワークライフバランスを自分でコントロールできる権限を持つようになります。優秀でないから程度の低い仕事を選ぶというのならまだわかるのですが、優秀なのに簡単な仕事を希望するというのは、これは教育を無駄にしているとしか言いようがないと思います。

「バリキャリ志望」という言葉も、偏見です。どんな仕事でも高い能力で業務内容をコントロールできてしまえば全く「バリ」ではありません。バリとは、「バリバリ」のことを言うのでしょう。面白い記事を見つけました。

 

next.rikunabi.com

責任ある仕事をバリバリこなし、稼ぎもバッチリなバリキャリ女子。ビジネスシーンではキラキラ輝いている彼女たちも、プライベートでは悲喜こもごもあるようで…。そんな彼女たちの日常をリポートしてみました。

 

こんな記事を読んで「こうはなりたくないな」と優秀な女子学生が思うとしたら、大変な誤解ですし社会の損失です。責任のある仕事がすべて「ワークライフバランスをないがしろにするような、24時間気を張り詰めていないと成り立たない仕事」だと思ったら大間違いです。むしろそんなビジネスは継続性がありません。続きません。人間も壊れます。優秀な人材であれば、生産性や品質を向上して手がかからないようにし、そのお金を稼ぐ仕組み自体を管理する方に廻ります。これが本当のキャリアの正体です。

アルバイトや派遣などの「時給」の考え方に囚われているとも言えます。300万働く人が週40時間働いているとして、600万働く人は余計に週40時間残業していると考えがちです。違うのです。むしろ週40時間に収まるように業務改善しつつ、有給休暇などを組み合わせて、もっと人間らしい生活をするのがキャリアの考え方です。

 

社会人を目指す学生へ

簡単な仕事=競争がなく、そこそこの給料で、そこそこの仕事

難しい仕事=競争があり、高い給料で、激務

この偏見を取り払って欲しいと思います。高い給料でも有能であれば、あまり拘束されない仕事もたくさんあります。能力がなければ努力する間は苦しいでしょう。それは当たり前な話で、学生のときもそうだったはずです。受験勉強は今でも頑張った結果が反映されるようになっています。社会に出ても同様です。能力を身に着ければ仕事そのものをコントロールできるようになり、激務とならなくても結果は残せるようになります。

この戦いを避けて、楽な方に流れようと思っても、そこにはAIやRPA、またはアルバイトなどが待っている世の中がやってきたと言えます。個々の学生が自分の強みを活かして、より活躍できるフィールドにシンプルに向かうことをお勧めします。