Dドライブが激速になると聞いて購入
ハードディスクのパフォーマンスを劇的に向上させると噂のIntel Optane Memoryですが実際に購入してみました。ドスパラで買おうと思っていたのですが32GBが売り切れていたので、Amazonから買いました。
MEMPEK1W032GAXT [Optane メモリー (32GB、M.2 80mm PCIe 3.0、20 nm、3D Xpoint)]
16GBと32GBのモデルがあるのですが、パフォーマンス重視で32GBのほうをつかみました。
ちなみに、すごく小さいです。届いたものをみてびっくり。
ペンと比べてもこんなに小さい。
取り付けに苦労
取り付けたのは、私のデスクトップパソコンガレリア XVです。
はじめてのM.2スロット利用だったこともあり場所の特定に苦労しました。結局見つけたのですが、グラフィックボードが邪魔して設置が大変。
ここまでは行くんですが、ねじ止めする隙間がないんですよね。
結局グラフィックボードは取り外して工事を行いました。
こんなふうにねじ止めします。ちなみに、Intel Optane Memory自体にはネジは付属しません。マザーボードの添付品としてマニュアルと一緒に付属していますので、なくさないようにしましょう(このネジのありかを探すのに30分かかりました)。
とりあえず装着は完了。
インストールにはコツがいる
すでにインストール済みのWindows 10において、DドライブにIntel Optane Memoryをキャッシュとして利用するためには、普通の方法では無理でした。ちなみに、このパソコンのマザーボードはASUS PRIME H370-Aです。
この方法でセットアップできない場合のみ、後者の手動でセットアップする方法を試してほしい。
上記の記事の「後者の方法」を行う必要があります。私が行った方法を書いておきます。「前者の方法」はIntelが配布している「SetupOptaneMemory.exe」がインストールすらできません。おそらくCドライブの構成のためだと思われます。
具体的な方法
上手く言った方法を残しておきます。
1)まず、レジストリーを改変する必要があります。
HKEY_LOCAL_MACHINE
SYSTEM
CurrentControlSet
Services
iaStorAVC
StartOverride
を開きます。この中に「0」という項目があるので、この項目の設定を「3」から「0」に変更してください。
※本当にここがポイントで、これをやらないとUEFI設定の(2)をやるとOSが起動しなくなります。UEFI設定を元に戻せば起動しますのでリスクはありません。
2)OSを再起動し、UEFI設定画面を開き、設定を行います。設定内容は下記の記事を参照してください。
ASCII.jp:Optane Memoryが実はDドライブのキャッシュでも使えるという事実 (1/4)|最新パーツ性能チェック
UEFIの設定は、CSM(Compatibility Supported Module)の設定を「オフ」または「UEFI First」に設定することに加え、SATAの動作モードを「RAID」または「Intel RST Premium With Intel Optane System Acceleration(RAID)」にセットし、Optane Memoryを装着したM.2スロットの「PCH Remapped PCIeコントローラー」の機能を「オン(Enable)」にすることである。
3)OSが起動します。その後、インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジー (インテル® RST) 用のダウンロード、およびインストールを行います。いくつかダウンロードできるのですが、SetupRST.exeというファイルが必要です。
インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジー (インテル® RST) 用のダウンロード
ダウンロード完了後、インストール・OS再起動を行ってください。
4)デスクトップにある「インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジー」を起動します。
下記のように、27GBのディスクが見れば一安心です。
5)上記画面の下に、「有効化」というリンクがありますのでこれをクリックすると、以下のようにキャッシュの紐づけができます。
もちろん、Dドライブを選択します。
「はい」を押して進めます。
しばらくすると、OS再起動をうながされますので、ここで再起動をしてください。
6)大成功です!
本当に速くなったのか?
なりました!
ビフォー
もともとのDドライブのパフォーマンスはこう。
アフター
変更後はこうです!。
まるでけた違いですよね!。
Cドライブ(SSD500GBSATA)
これはちなみにですが、Cドライブで試したところ。
OSが利用中という条件はあるものの、むしろDドライブの方が性能がいいという・・。READ/WRITEともに凌駕しています。
まとめ
CドライブはSSD、Dドライブは大容量HDDというのは最近のトレンド構成だと思いますが、空いているM2スロットに足すだけでこれだけパフォーマンスが上がるというのは感動しました!
※あくまでもドスパラのパソコンでの実績ですのでご留意ください。