orangeitems’s diary

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ファーウェイが日本でも公共で入札停止の模様 | ファーウェイがハブられた

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ファーウェイが日本でも公共で入札停止の模様

 

あのファーウェイがねえ・・という印象です。

 

www.sankei.com

 政府が、安全保障上の観点から米国やオーストラリアが問題視する中国通信機器大手2社について、情報システム導入時の入札から除外する方針を固めたことが25日、分かった。機密情報漏洩(ろうえい)やサイバー攻撃への対策に関し、各国と足並みをそろえる狙いがある。

 対象となるのは、華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)。両社に対しては、米政府が全政府機関での製品使用を禁じているほか、オーストラリア政府が第5世代(5G)移動通信整備事業への参入を禁止するなど、除外する動きが広がっている。

 

Interop Tokyo 2018ではかなりの存在感

なぜこんなに驚いているかというと、Interop Tokyo 2018という幕張メッセで今年の夏に開催されたイベントで、ファーウェイは相当な存在感を示していたからです。

 

ファーウェイ― Building a Better Connected World

ファーウェイは、本日開幕した国内最大級のICTイベント「Interop Tokyo 2018」(6月13日~15日、幕張メッセ)の優秀展示製品を表彰するBest of Show Awardにおいて、クラウドコンピューティング部門 (グランプリ)、サーバ&ストレージ部門 (準グランプリ)、測定部門(準グランプリ)、ネットワークインフラ部門(特別賞)、5G部門(特別賞)の5部門で受賞しました。

 

ネットワークインフラの世界ではCisco一強であとは群雄割拠だったのですが、このイベントでは新しいプレイヤーがでてきたなあという印象でした。

 

ファーウェイを学ぶ

ネットでファーウェイを学べる記事を探したところ、詳しい記事がヒットしました。

 

business.nikkeibp.co.jp

サムスン、アップルに次ぐ「スマホ大手」として知名度が高まった中国の華為技術(ファーウェイ)。本業の通信機器に加え、企業向け情報通信システムでもその地位を固めつつある。中国発グローバル企業の強さは、意外なほどのオープン性と独特のガバナンスに隠れている。

 

Nikkei ID、日経ビジネスへの登録さえ行えば無料で全文読めます。この全文を読んでわかることは、ファーウェイの締め出しは単にファーウェイへの影響にとどまらないことです。世界各国で民間企業と強力な協力関係を結んでいて、その関係に関わっている人への影響は不可避です。なぜ、ファーウェイはアメリカおよびその同盟国に狙い撃ちにあってしまったのでしょう。

 

なぜ締め出し?

各種ニュースを見ると、「バックドア」という言葉がキーワードのように見えます。

 

www.nikkei.com

FCCのパイ委員長は「敵対的な外国勢力は通信機器に仕掛けたバックドア(裏口)を使ってウイルスを侵入させ、米国人から情報を取ったり基幹インフラを攻撃したりできる」と述べ、規制の意義を強調した。

 

つまり、日本もバックドアの危険に晒されれば危険だという解釈となります。今回は政府の入札の禁止ですが、民間でも国家のインフラを扱っている企業はたくさんあるため、事実上日本の市場においても相当な不利に扱われる可能性が高いと思います。

 

個人的な意見としては、結局のところ、ではアメリカは日本にバックドアを仕掛けていないのかというと、仕掛けているのは間違いないと思っています。だからこそ、同等の技術を持つファーウェイをアメリカはこれほど怖がっているんだろうなと憶測しています。

情報通信がより国家基盤のコントロール権限を持つようになるにつれ、だんだんと技術そのものをグローバルに評価する世界観は縮退し、その国の基盤はその国で作る、もしくは同盟国のものを使う、ということがだんだんと常識化していくのかもしれませんね。

 

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