orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

今日の日経平均株価の急落に、リーマンショックを思い出す

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日経平均株価の急落に思う

私自身はロスジェネ世代ど真ん中です。

最近のロスジェネいじり、かなり激しいと思います。就職時は確かに氷河期でしたし、時を同じくして派遣業が急拡大していきました。数年後にはITバブルが弾けたり、アメリカでは911が発生。リーマンショックもあったりして、日本では失われた20年。働く環境としては全く良い時のなかった時代でした。

正直言って2018年の今のこのタイミングが最も、景気がいい時代であると思います。

そしてそして、今日の午後日経平均が急落しています。

 

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https://finance.yahoo.co.jp/

 

取引時間がもっと長かったら、もっと下まで行ってしまいそうな午後のチャートです。ただこれだけ下がる理由ははっきりせず、米国発の貿易戦争の余波という見方が一般的なようです。

 

景気は急に下がる

ここ最近、人材不足、働き方改革、いろいろなテーマが出ていますが、総じて言えることは景気がいいからこんな話ができるということです。なぜ昔は人材が不足していなかったのか、働き方を改革しなかったのか。それは景気が悪かったからですね。

人間とは不思議なもので、景気が悪かった時代のことはもう皆忘れています。リーマンショックの時は、システム更改案件は大幅に見送られ、運用人員は半減され、非正規雇用は雇い止めが社会問題になってものでした。

記憶違いじゃないかと思って調べましたが、間違いありません。

リーマンショックのときって、ITはどんなだったんだい? | トラッシュブリーフィング合同会社's Blog

リーマンショックで堕ちるところまで堕ちたエンジニア | 金欠くんドットコム

こんなことが10年に1度起きていますが、おそらく2012年の東日本大震災あたりを底にして長らく回復基調にあり、なんとなく未来永劫この景気のいい状況が続くような雰囲気が蔓延してきた様子です。

景気拡大、いざなぎ超え確認 戦後2番目の長さに :日本経済新聞

景気は上がるときはゆっくりなのですが、本当に下がるときは急に下がりますから、ロスジェネ世代の私としては、全然信用していないこの好景気ということになります。

 

急落のピースはそろい始めている

世界経済のことなんて、自分が影響を受けているなんて全く考えないで生きている方が多いかと思います。

しかし、これまでの不景気は間違いなく世界経済と密接に絡んでいます。日本は輸出により外貨を稼いで富を得ていますので当然と言えば当然です。

外国を見てみると、アメリカの慢性的な巨額赤字体質はもう限界にあり、トランプ大統領が盛んに行動しているのはその是正のため一点です。その問題に絡めて中国がこれ以上富を蓄えるのは安全保障上危険だということで、一石二鳥的に中国への締め付けをキャンペーンしています。ヨーロッパを見れば、イギリスのEU離脱から始まり、イタリアやスペインの内政混乱によるユーロ安、GDPRの制定によるデジタル企業との紛争など、EU圏は予断を許さない状況です。アラブに至っては、アメリカがイスラエルの支援を強めたり、イランへの締め付けを強化し、結果的に原油価格の上昇を招きました。

結局、アメリカが右肩上がりに好景気が続いたからこそ、日本もこれだけながーく好景気が続いたということになると思います。ダウ平均のチャートもそれをシンプルに示しています。

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このチャートが崩れるとしたら、ある日突然で、しかも急降下です。これは経験上そうだったという話です。未来を予言しているわけではありません。

急落が発生するためには、今のグローバル経済システムがうまくいかなる象徴的な出来事、が必要なのですが、そのためのいろんなカードが揃いつつあるなあという印象です。

 

どうするべきか

リーマンショックの時の日本の様子を、今一度知るべきかと思います。

今は懐かしリーマンショックで派遣切りに遭った体験 ~貧乏っておもしろい~ - blog-essayist-sae’s blog

全文表示 | 「外資系企業は簡単にクビ」は本当だった : J-CAST会社ウォッチ

リーマン・ショック後に雇用情勢はどう 変貌したのか (PDF) | 三菱UFJリサーチ&コンサルティング

いろんな仕事の体系に就かれている方がいて、急落発生時にそれぞれどのような影響となるかはわかりませんが、過去を知ることは大事だと思います。

結局は自分の身を守ることが最も大事な視点です。好景気とされる今だからこそ振り返りましょう。

 

 

次なる金融危機