orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

2018年になってもiPhoneには追い付いていないAndroid

f:id:orangeitems:20180608105321p:plain

 

結局Androidに乗り換えられなかった私

私は普段iPhone8を使っているのですが、2017年版の某有名メーカーのAndroidを手に入れたので一度乗り換えてみました。

結局乗り換えして5時間後にiPhoneに戻しました。なぜ戻したのかを記録しておきたいと思います。iPhone使いの方で、Androidに変更したくなったらご参考にしてください。

 

乗り換えられなかった理由

結論から書いていきますね。

 

バックグラウンド処理に大きく引っ張られるUI

セットアップ当初はアカウントの登録やGmailの同期など、バックグラウンドでいろいろな処理が動くと思います。放っておけば終わるのですが、その最中WEBブラウザやニュースアプリなどを見ているとかくつきます。がたがたです。iPhoneはどんなに裏で処理が動いていてもUIはヌルヌルでした。

UIが最も優先度を高くするのはAppleの大きな哲学なのだと思いますが、Androidがそうではない事実は2018年になっても変わっていないようです。

iPhoneのときはユーザーの操作に対して100%追随してくれた感覚があったので、どんなに機能が追加されてもカクカクになったら意味ないよなあと思い大きな不満でした。

 

熱くなる

2015年くらいにAndroidを使っていたときに、何をしてもすぐ熱くなる問題を経験していました。3年経ったら違うかなと思いましたが変わりませんでした。バックグラウンドでゴリゴリ何かしているときの熱さはiPhoneにはありません。手の中にあるものが熱くなるのは評価が落ちます。

また、熱くなるときには電源もぐんぐん放電します。したがってユーザーは何もしていないのに裏で何かが動くせいで電源がぐんぐん減るというのも不満が溜まりました。

CPUも電源も過去より性能が向上していると思うのですが、AndroidのOSとしてのプロセス管理がiOSほど厳格ではないのだと思います。単にコア数や周波数、メモリだけでスマホの性能は図れないというのは2018年でも変わりはないようです。

 

設定項目が多すぎで、表示までに時間がかかる項目がある

カスタマイズマニアの私なので設定項目が多いのは望むところなのですが、表示までの時間の遅い項目が散見されました。そうすると試行錯誤にやたら時間がかかります。かつ組み合わせの問題となると、あっちゃこっちゃに設定項目があって大変です。

Androidがバージョンを重ねて機能追加しているのはわかりますが、私個人にはいらない機能もたくさんありそうです。iOSはAndroidに比べて機能が少ないというよりは、厳選して必要なものだけを整理している感があります。

 

iCloudなどAppleの機能はほぼ使えず

AppleのiCloudについては、Webブラウザで見られるかと思いましたが、AndroidのChromeでは現時点で「非対応のWebブラウザです」と返されてしまいました。iCloudのカレンダーやiCloud driveの中身を、GoogleカレンダーやGoogle driveに移すのもやろうと思えばできなくもないですが、苦労する割にはできるようになることが増えないので止めました。

Apple MusicはAndroid版があり、これは困ることはないと思います。ただ表示の美しさはやはりiOSのほうが格段に優れています。

困ったのはAirPlayというGoogle Chromecastのような機能がAndroidでは使えないということです。Airplay対応のオーディオアンプを持っていて地味に使っていたのを思い出しました。

Appleのサービスは基本的にiOSに最適化されていますので、Androidでも使えるのかな?というのは甘い考えだと思い知らされました。Appleのサービスを一切を捨てるつもりがないのなら乗り換えてはいけません。逆にGoogleのサービスはiOSでも使えるので、それならiPhoneのほうができること多いよね、ということになってしまいました。

 

慣れてしまったヌルヌルさがなくもたつく

バックグラウンドの処理が重いせいかとはじめは思っていたUIのもたつき感は、いくら時間を経過しても変わらなかったのが、やっぱり乗り換え止めようと思った最後の判断でした。どのアプリでも特にスクロール廻りが不満でした。昔から不満に思っていたのですがまだ解消されていないことにガッカリしました。

 

総括

ということで、総括すると、機能はAndroidの方が多いくらいなのですが、iPhoneで得られたユーザー体験はAndroidにはありません。iOSの場合、OSのためのリソースが最優先で動いていて、アプリが暴走しようが何しようが影響を受けないように作られている感があります。ところがAndroidの場合、OSとして動いてほしいところがアプリとして動いているので、他のアプリとリソースが競合してしまい、全体としてパフォーマンスがダウンしているようなUIになりがちだと思いました。

もともとAndroidといっても、メーカーカスタマイズされたものが入っているので、素のAndroidと比べて足を引っ張っている気もします。iPhoneはどのキャリアでもキャリアのアプリはオプションですから。

 

機能はAndroidが優れているところも多数

なお、Androidのいいところも書いておきます。

Googleのアプリは、iOS版よりAndroid版のほうが優れています。Gmailで言えばAndroidは通知のカスタマイズの幅がパソコン並みにカスタマイズできます。AnalyticsやAdsenseなどのアプリもAndroidのほうができることが多かったです。Android版のほうが開発が進むのはGoogle製なので当たり前です。AndroidでもiOSでもできるはできるけど、Androidのほうが機能が上、という戦略を感じました。

ホーム画面のカスタマイズもAndroidならではで、iOSがお仕着せで一種類しかなく初代からあまり変化がないこととは大違いです。このあたりはうらやましいところです。

私の入手したAndroidはミドルレンジの機種なのですが、ハイエンドのものを使えばもっとヌルヌル動いたのかもしれません。AndroidはiPhoneとは違いたくさんの機種がありますので、お金をかけて選べば改善されている可能性はあります。

今後ハイエンドのAndroidもしくはバージョン9が実装されたときに、再度トライしてみたいと思います。次に乗り換えるときは、Appleを捨てる覚悟でやらないと失敗することを肝に銘じて・・。