新作深夜アニメが長い間尽きない
深夜アニメが四半期に一度、新作がたくさん出るというシステムが日本に根付いており、10年前くらいは「原作枯れるでしょ、このペースでは」と思っていましたがなんとか今も続いていますよね。人間の想像力とは尽きないものだと思います。
なぜか多い高校生もの
さて、アニメといえば、主人公が高校生という設定があまりにも多すぎませんか。これって何か縛りでもあるのでしょうか。マーケティングとして高校を舞台にするとビジネスとして当たりやすいということがあるのでしょうか。
ちょっと未来の様子を眺めたのですが、以前より高校ものは減ってトレンドがファンタジーものに移っている様子です。ただ何個かは高校の制服でした。結局現実を舞台にすれば高校、ファンタジーを舞台にすれば少年・少女。主人公の年齢としてはやはり10代が多いということが言えようと思います。
実際どうなのか?(統計)
主人公は高校生が多いのか。ちゃんと統計を取った人がいるだろう、と思ったら、ありがたいことにいらっしゃいました。
(プリキュアの数字ブログより抜粋)
このデータが欲しかったのです!。アニメの半分は学生で、学生の大半が高校生。この統計が1970年からのものなので、おそらく2000年になってからはもっと偏っていると思います。
そりゃあ「氷菓」は私の中でベストアニメだし、ベイビーステップは原作が超面白かったし、ほかにもいろいろ名作が生まれているので、当てに行くと高校生ものが鉄板ということなのかもしれません。
なぜ高校生なのか
深夜アニメの視聴者層のことをまず考える必要があります。
Gzブレイン「アニメマーケティング白書 2018」より抜粋
・・というより、もうこれで疑問がほぼ解決してしまいました。5〜9歳のアニメは深夜枠ではないので、それを除けば10代20代のアニメ視聴の動機はかなり強いんですね・・。そして右肩下がり。主人公を少年少女にするのはもはや当たり前だと思います。主人公が大人であれば、もはやニッチということになるのかもしれませんね。
高校生であることの利点
とにかく主人公が自分の年齢・世代とはどんどんかけ離れていきます。そして視聴ターゲットは10台20代。それはだんだんと年齢を重ねるごとに見なくなるというのもわかる気がします。そして言うんです。「昔のアニメはおもしろかった」。私は思っても言わないようにしようと思いました。そもそも60代でも視聴者はいますので、面白いものは面白いんだということだろうと思います。
高校生であることの利点をいくつか考えました。
・子供と大人の境目であり、日々目に見えて成長する
・激しい成長をしたときでも自然。例えば40代が激しく成長したら不自然に見える(ほんとはそんなことないですが)
・今の大人が作った社会を、子供が切り開き変えて行くというシナリオは爽快感が強い。
・初めての恋愛の世代であり、処女性が強い(デリケートな問題ですが)
・いろんなことに多感な主人公のほうが話を書きやすい。落ち着かれていても困る。キャラ重視。
こんなところでしょうか。
ちなみに、刑事もののドラマはおっさんが主人公ですよね。上記は全て逆になりますね。
・成熟しきっていて大活躍する
・初めからレベル99である
・大人の世界を切る大人、という渋い世界
・恋愛要素なし(あっても渋い話)
・主人公を書くのではなく、主人公が巻き込まれる事件が主役
まとめ
私はアニメ好きだし漫画好きなのですが、年々、アニメの質が変わって行くような気がしていましたが当たり前でしたね。経験により自分が変わっていっているということになるとも思います。たまーに大人向けのアニメなども作られますので、そのような作品を期待しながら、薄く長く付き合っていきたいと思います。