「+メッセージ」は、はじめ高い評価をしなかったけれど
NTTドコモ、AU、ソフトバンクの国内キャリア3社に閉じたメッセージングサービス「+メッセージ」については、RCSプロトコルを利用するものの、Googleのインフラにはのせない、日本国内に閉じたサービスであるという記事を以前書きました。
フランスやロシアから思わぬ風が
で、この感じだとLINEには勝てんかなあと思ってたのですが、フランスから思わぬ風が吹きました。
フランス政府によると、一般的に人気のある暗号化メッセージングアプリTelegramやWhatsAppなどが政府職員間でも使われているが、それらには外国からの盗聴等のリスクがありうるため、今年の夏以降、フランス政府が独自に開発した暗号化メッセージングサービスに全員が移行する。
TelegramとかWhatsAppとかって、全く日本ではなじみがないのですが、世界では結構なシェアがあるメッセージングアプリなんですね。で、機密情報を扱う政府職員が、外国のアプリ使って情報が国外のサーバーに飛んでいくなんてありえないという判断です。
ちなみに、ロシアからも、これは昨日2018/4/18のニュースで、Teragramの通信は全部ロシアは省くぞという思い切った話。
モスクワの裁判所は先週、暗号化メッセージアプリを提供するTelegramがロシア当局への暗号鍵の提出を拒否したことを受け、「Telegram」アプリを遮断するよう命じた。これを受け、ロシアの通信規制当局である通信情報技術マスコミ監督庁(Roskomnadzor)がTelegramの遮断に踏み切った。
しかし、Telegramは先週末、引き続きサービスを提供できるようにするため、自社のサービスをAmazon.comとGoogleのクラウドインフラに移行した。
そこで同庁は、ロシアのインターネットサービスプロバイダーに対し、「Amazon Web Services」と「Google Cloud」のIPアドレス計180万件をブロックするよう命じた。
ロシアは、パブリッククラウド全体を遮断するという思ってもみない手段に出ているようで、なんともメッセージング戦争の体をなしてきたように思われます。
もしかして「+メッセージ」って国策?
LINE VS キャリア、という目線でばかり追いかけていたので見えていなかったのですが、LINE自体は、韓国のネイバー社が株式全体の73.37%(2017年12月現在)を保持しており、韓国の会社だといって差し支えないと思います。サーバーも一部韓国にあるとの記事もあります。
ロシアも禁止にしてたんだというのもあり。
日本で人気の無料通信アプリ「LINE」(ライン)などのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)がロシアで使用できない状態となっている。
国家におけるメッセージアプリの秘匿性について、日本でもクローズアップされるタイミングがそこまで来ているとすると、この+メッセージって少し見方が変わると思われるのです。
少なくとも公務員はLINE禁止・・というより+メッセージ以外は使うな、とか、そういうことが起こりえるのかなと、海外のニュースを見て思いました。
まとめ
プライベートな内容とかって、誰も興味ないだろと思いきや、最近、日本でも、週刊誌やら何やらで、プライベートなスキャンダルが思いっきり流出していませんか?。国家の混乱を狙う第三者が、メッセージングアプリを監視して得た情報を使って、特定のメディアにリークする・・なんていう、少年漫画のサイバー犯罪ばりのシナリオが、世界レベルで現実のものになりつつあるのかもしれません。
私も+メッセージに、乗り換えようかな…と思いました(おっとiPhoneは対応してなかった、UQMOBILEもまだ非対応か、なんとかして)。