orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

ストライプデパートメント(ストデパ)はアパレル・百貨店業界の台風となるか

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ZOZOTOWNの対抗馬あらわる

総合アパレルECサイトと言えば、ZOZOTOWN(ゾゾタウン)が一人勝ちしているように思える。もはやアマゾンしか戦えないと言われているほどだ。

www.nikkei.com

 国内アパレルのネット通販市場は「ゾゾタウン」運営のスタートトゥデイの一人勝ちが続く。アマゾンの今回の戦略はゾゾの事業モデルに類似する。投資を惜しまない巨人アマゾンと、ゾゾの一騎打ちの構図になりそうだ。

 

ここに割って入ろうとしている企業がいる。ストライプデパートメントという企業だ。耳慣れないのもいたしかたない。2018年2月1日に設立されたばかりの企業だからだ。出資比率はストライプインターナショナルが77.8%、ソフトバンクが22.2%という。

この詳細は以下の記事に記載されている。

tech.nikkeibp.co.jp

百貨店にとって新たな破壊者が現れた。アパレル大手のストライプインターナショナルとソフトバンクは共同出資会社のストライプデパートメントを2018年2月1日に設立。出資比率はストライプインターナショナルが77.8%、ソフトバンクが22.2%。社長にはストライプインターナショナルの石川康晴社長が就任した。

 共同出資会社はEC(電子商取引)サイト「STRIPE DEPARTMENT」を2月15日に開設。百貨店で売られている有名ブランドを中心に当初は約600ブランドから6万点以上の商品を取りそろえ、売上高は初年度に16億円、3年後に100億円を目指す。石川社長は「将来は3000ブランド、売上高1000億円、購入客数300万人に増やし、日本のメガ百貨店を超える」と意気込む。

 

ストライプインターナショナルとは?

ソフトバンクはともかくストライプインターナショナルについては、あまり知識がなかったので調査。岡山が本社の日本企業でありいわゆるアパレル企業だ。earth music&ecologyと言えばかなり知名度が高いのではないのだろうか。こちらが主力ブランドだ。あとはSEVENDAYS=SUNDAYもよく見かける。アパレルという枠で見ればかなりのシェアを持っていると思う。

しかも、自社ECサイトを持っている。

stripe-club.com

それにも関わらず、なぜ新しくストライプデパートメントを立ち上げたのか。

 

ストライプデパートメント社長のメッセージ

この際、社長メッセージを見よう。

新たなソリューションの提供で顧客体験の向上を
ストライプインターナショナルのファッションマーケティング力とソフトバンクの最新テクノロジーを掛け合わせ、人々のライフスタイルをより豊かにしたい、という想いでストライプデパートメントを設立し、大人のためのECデパートメント「STRIPE DEPARTMENT」をスタートいたしました。

地方を中心とした国内の百貨店には、店舗数や取扱いブランド数の減少など様々な課題があります。また、ECにも“試着ができない”“接客ができない”という課題があります。私たちは「ECデパートメント」としてこれら百貨店とECのソリューションを提案しながら、より快適で生活を豊かにするショッピング体験を提供します。

人生がもっと楽しくなるように。

ストライプデパートメントはオンラインでの顧客体験向上を図り、世の中に新たな価値を生み出す挑戦をしてまいります。

代表取締役社長
石川 康晴

https://corp.stripe-department.com/

 一方で、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの企業理念を見たかったのだが、「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」しかわからない。自社ホームページに社長メッセージやビジョン・ミッションを載せないタイプの企業でブロガー泣かせなのだが、どこかに前澤社長のインタビュー記事がないか探してみた。

 

www.nippon-shacho.com

自分たちが楽しめる仕事をしているからです。僕たちは洋服が好き。そして、一緒に働いている洋服が好きな“仲間”が好き。誤解を恐れずに言えば、僕たちは趣味の延長でビジネスをしています。それが人の役に立っているから、今の成長につながっているのではないかと思います。

 実際、僕たちは「一緒に儲けましょう」なんて営業はしていません。スタッフが自分の好きなアパレルブランドに営業に行き、自分自身の情熱を伝える。「御社の商品が好きなので、多くの人に届けたい」と。これは僕が輸入レコードを販売していた頃の想いと同じです。そうやって、「ZOZOTOWN」に参加してもらえるショップやブランドを一つずつ増やしてきました。

なるほど、ECサイトと言えばWEBサービスの技術面ばかり注目されてしまうが、ZOZOTOWNの根っこを見るとかなり、地道な泥臭い活動の結果であることが理解できる。そこにWEBサービスの先進性を加えることによって、百貨店ビジネスはだんだん足元から崩されているのかもしれない。

ストライプデパートメントがやろうとしていることとZOZOTOWN前澤社長が語るビジョンは似通っていて、まさに競合とも言え、かつソフトバンクが得意としている寡占市場に切り込むビジネスのように思えた。

ブランドに縛られない総合百貨店ビジネスをWEBで展開することによって、服を届けるというサービスを最適化し価値を最大化しよたいということだろう。

 

これからの展開

まだ、ストデパ、と言っても誰も気が付かないだろう。

stripe-department.com

アパレル業界は、2月は特に売り上げが伸び悩む時期だ。1月に福袋や新年セールでたくさんの在庫がはけて、新作の春物中心になるがまだセールもできない。月の日数も最も少ない。

まずは負荷の少ない状態でサービスイン。運用についてまずは安定させる。おそらく次の夏のボーナス商戦(6月末~7月)をターゲットとしていると思う。4月ごろから露出をしてくるだろう。

もちろんマーケティングにソフトバンクが絡んでくるので、それはもう、代替的にテレビCMを打つだろう。毎日耳にすると思うし、それこそグランブルファンタジーのCMが毎日流れていたぐらいな感じでかなりの露出をしてくると思う。ワイモバイルの露出もすごいですし。

最近だとLINEを絡めたマーケティングも盛んだ。いわゆるお友達になるとクーポンが送られてくるというアレだ。そこにソフトバンクが担いでいるIBM WATSONも絡んでかなりいろんなことが起きると思う。

ちなみに、このECサイトのインフラはどこにあるのか、という技術者目線で見るとAWSの東京リージョンだ(調査方法は省略)。さすがに大規模ECサイトはAWS強いなあという感想。ZOZOTOWNのインフラは今はオンプレ環境にあると推測されるが、おそらく現在、システムリプレースを計画中にあると思われる。

www.itmedia.co.jp

 

なんとなく、ZOZOTOWNもクラウドに移るのではないかな?という予想もしつつ、いやいや最後までオンプレでやるぞという気概のあるインフラエンジニアもいそうな気もしつつ、現時点でZOZOTOWNの競合を目指してAWSで基盤を構築した後発のストデパのほうがエンジニアとしては進めやすいだろうなあという気がしている。

 

CM開始はおそらく新年度入りの4月1日からかなあという予想をしつつ、競争が生まれるのは良いことなので推移をユーザーとして楽しみたいと思います。