orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

“テクノロジー中毒”を警告する団体、元GoogleやFacebook関係者が結成、が意味すること

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“テクノロジー中毒”を警告する団体、元GoogleやFacebook関係者が結成、が意味すること

いずれ書きたいと思っていたこと、このニュースでかなり肉付けできそうなので今書きたいと思います。

www.itmedia.co.jp

 

この記事が教えてくれることとしては、

・消費者は、本当に意味がある情報ではなく、「デジタルの世界で目立つ技術を持ったヤツが作ったコンテンツ」を中毒的に消費している。
・それは、社会の柱である、メンタルヘルス・民主主義・社会的関係性・子供たちの健全性をむしばんでいる。

ということです。

 

この記事をみて、だよね!、と思いました。

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ブログを始めて感じること

ブログを始めてわかったことは、どんないい記事を書いたところで、消費者に届かなければ何の意味もないということです。いい記事かそうでないか、それを評価する機会すら与えられないのは寂しいですよね。で、届けるためにはいろんな技術があることを知りました。この技術についてまとめていきます。

タイトルの付け方

タイトルの付け方は最も重要です。検索キーワードで記事を見つけてくれるのですが、検索結果についてはタイトルが最も重要なファクターです。週刊誌の記事の見出しも同じですが、タイトルにより攻撃性の強いフレーズを入れるのが技術です。もしくは、より注目を集めそうな記事のタイトルと類似性を持たせるという策もあります。より目立つアイコンの周りにいる作戦です。

これは意識的に私もやっています。技術と言えば技術ですね。

絶対値という概念

人気があるとアクセス数は上がりますよね。たとえばはてなブログだと読者数やはてなスターを集めるサイトはアクセス数が多そうだということがわかります。人気が数値化できるとすれば、+300とします。

一方で、「この人上から目線できらい」、「すごいむかつくことを言ってる」、というような、ネガティブな感情を想起するような記事を連発するサイトもあります。これはこれでアクセスが集められます。人気で言えば対極のー300とします。

+300でもー300でも、絶対値は300です。そう、どちらでもアクセス数は稼げるわけです。マイナスであっても、注目を浴びさえすればヘイト上等というわけです。週刊文春とか某元政治家とか、あとネットのインフルエンサーにもそういう人がいます。はてなブックマークで定期的に名前が挙がって炎上するタイプの人などです。

炎上タイプのアクセスの集め方をする人は、鎮火する行動はかえって絶対値を下げてしまいます。なので、もう炎上タイプで行くと決めたら、一貫して炎上発言を続けなければいけないタフさが必要です。また、マイナスの絶対値は、あるときプラスに変わる場合があります。はじめに嫌われていた芸人さんが最近とても人気、というパターンがありますよね。

絶対値が下がる状態というのは、「無関心」です。触れられなくなる。そうなるとアクセス数をよりどころにしていた場合は困ります。なので、定期的に、そりゃ叩かれるよね、ということを言って炎上をあおったりする行動に走るわけです。

私は・・できるだけマイナスで値を上げないように心掛けています。偶発的にはあるかもしれないですが狙ってやることはないですね。

さまざまなアクセス動向を収集し戦略的に記事を作る

ネットは、社会動向でいろいろ興味が移り変わります。発信源はポータルサイトのニュースであったり、社会的な関心のある事件や出来事であったりそれぞれです。おそらく週末には平昌オリンピックがはじまるので、事前に関連の記事を作って早めにエントリーしておけば、オリンピックが始まるころにはアクセス数が始まるかも、とかですね。

自分の書きたい記事が、これと一致していれば、読まれる記事にはなるんだと思いますが、タイミングを外してしまうと全く人が来ないです。ということは、技術としては人が今好む記事はなんだろうかということを考えながら、記事を作っていかないといけないわけです。

本当に意味のある情報を持っている持っていないは関係なく、とりあえず読まれることを優先するため適当な記事を作り上げ、連投する。以前、まとめサイト問題でも問題になりましたが、「デジタルアテンション」の技術を応用して人々の関心を集め、アフィリエイトなどの広告収入を得るパターンです。

 

そしてわたしがやっていくこと

上の3つの要素は、記事中の団体(「Center for Humane Technology」)が言うように、テクノロジー企業、例えばGoogleであったりFacebookであったりが、社会通念上悪質なサイトに誘導しないように技術を高めていかなければいけない、というのは当然だと思います。

また、消費者側にも、そのような悪質なサイトに誘導されないように気を付けるよう教育するのは必要だと思います。はてなでも、無意味なYoutube動画に子供が中毒になるというのが問題になったばかりでしたね。

p-shirokuma.hatenadiary.com

なにしろ、嫌われても鼻をつままれても、絶対値を上げればアクセス数はあがり、マネタイズ(お金に)することができる世の中なわけです。こういうものに、近づくな!という教育が徹底されれば、本当に価値のあるものが相対的に目立てるようになります。

一方で、もう一つやるべきことがあると思っています。自分が意味のあるコンテンツを作っていくことです。他人にとって意味があるかどうかはわかりませんが、少なくとも自分が意味のある記事を発信していけば、少しぐらいは薄まるかと・・思っています。

 

ささいな抵抗ですが、今後も、この新団体の意図に賛同すべく、適度に技術を利用しながら、何か意味のあるものを発信していけたらいいな、と思います。