人工知能について人々が誤解していることをまとめておく。
ディープラーニングという技術が確立し、かつ実装したものをgoogleがオープンソースにしてから普及スピードが増した。
ディープラーニングには高性能のコンピュータが必要だし、学習させるためのデータが不可欠である。その結果、不定形なものすら判別できるようになるのが人工知能である。
今、ディープラーニングを手元のPCでやったり、各クラウドベンダーが提供している基盤で実施できるようになった。で、できたものを公開したりしてみんなで遊んでいる状況だ。
ただこれって、テレビという機械の作り方がわかって、みんなでテレビのオモチャを作っているに過ぎない。
テレビの仕組みを説明できる人はいますか?
説明できないけれど、毎日テレビは使っていますよね。そもそもこの画面だって、テレビを見ているのと同じなわけです。
だから、人工知能の仕組みとか、プログラミング方法とかいろいろ記事が出ているけれどもピントがずれている。結局人工知能を生み出すのは、巨大な資本であって工場であって、一般人が組み立てたテレビなどオモチャに過ぎない。
人工知能には、◯◯ができないから、脅威では無いという意見がよく述べられている記事を見る。今のオモチャのような人工知能には◯◯はできないが、人工知能は成長する。人間がモデルなので、教育されどんどん賢くなっていく。
賢くなった人工知能を所有するのは、完全に大企業だ。大企業が持つ人工知能がいろいろな分野で思っても見ない活躍をしていく。
まとめよう。
・ディープラーニングの勉強をいくらやったって、人工知能にまで行き着かないからやめよう。それはオモチャだ。
・大企業(google, IBM, Microsoft, Amazon)の持っているAIに注目しよう。そのAIは、今できないことがあっても、将来できるようになる。
・AIがいずれできるようになると仮定しよう。そのときにできるようになるビジネスを想像しておこう。そしてできるようになったらあとはスピード感だけだ。
さて、この様子で行くと、世の中は大きく変わる。
その辺の予想記事は無視したほうがいい。
インターネットがこれだけ普及した世界を、1995年の世の中は誰も予想していなかった。
先に考えた人が勝つ、そんな時代が、またやってきた。