orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。1日2記事投稿しています(0:00、12:00)。

いやそこまで言語化できてないから

人を育てなきゃとは思うけど、じゃあ何を自分は知ってるんだと。自分が知っていることが教科書になってて、その教科書通り教えればいいんだったら、私から教わるより教科書読んだ方が速いよね。つまり教科書になんかなっていない。 システムなら設計図のよう…

物事を習熟するときの流れ

ITエンジニアなんてずっと何かを習熟し続けなければいけないような仕事に就いていると思うが、人によって秀でたり劣ったりみたいな現象は興味深い。 こういう記事を見つけた。 mond.how 著者が編集者という立場なので、きっといろんなタイプの方を見てきたの…

若手を育てるなら、部活動顧問のイメージで

高校の部活動の様子などを見ていると、都会の大きい高校なんて部全体で何十人、場合により百人以上を抱えている場合がある。もはや組織、である。部活の顧問を担当される先生は、毎年入れ替わる彼らを束ねた上で成功体験まで与えるのは非常に大変だろうな、…

過去の傾向を無視した方がいい人もいる

有名大学への進学者数などを毎年誇る高校がある。あの高校に行けば必ずではないが、有名大学へ進学できる可能性が高まる、との判断は間違っていないと思う。高校のブランドイメージ向上にもなる。それぞれの高校ごとに実績に応じて評価があり、今がある。 過…

大変な思いをすると、その分成長につながる

厳しめのスケジュールで課題を与える。 質問されたことには丁寧に答えるが、それ以上は何も手伝わない。 このようなポリシーで仕事を与えると、ご覧の通り挑戦的なので、できるだけ部下たちは自分たちでやってやろう、と意気込む。 そしたら、案の定詰まって…

伸びる人は、結局「自問自答・試行錯誤・熱中」の3つを持っている

もうさんざん、他人を観察してわかってきたことだが、人には伸びる人と伸びない人の2種類がある。グラデーションみたいになってなくて、2通りである。それぞれで未来が大きくちがう。伸びる人は途方もなく伸びていくし、伸びない人はある地点で成長が止まっ…

組織を活性化する、一人のヒーロー

組織全体の技術レベルを考えたとき、安定する時期がある。安定とはとてもいい意味のように聴こえるが、言い換えれば伸び悩みである。伸び悩んだとしても、高いレベルにあれば困ることはないのだが、それは贅沢な話だ。私から見ていて、どうしてこんなライン…

学歴と収入の関係について

学歴が高いと何が良いかって、入社したらそれだけで高収入が確約されるような、有名な会社に入れる確率が高い点だ。もちろん、人物に問題があればそれでも入れないケースはあろうが、検討される確率は高くなる。 さて、学歴が低いというか、普通、何が普通か…

どうしても伸びない人に悩みだす周辺の人たち

何度も経験がある。伸び悩む部下を持ったら、先輩は大変である。 自分の教え方が悪いのかもしれない。指導方法に工夫が足りないのかもしれない。もっと打ち解けたら変わるかもしれない。時間がかかるのかもしれない。 そうやって、いろいろ自問自答しつつ、…

勉強する、の難しさ

人は勉強することを推奨するが、勉強すれば得ができるかというとそうとは言い切れない。勉強したことが役に立つ場合は幸運で、勉強したことで損をする場合すらある。勉強すること自体が価値があるという前提で、お金を取って教材を提供し、その結果は知りま…

実機をさわろうよ、さわんなきゃいつまで経っても身に付かないよ

インフラエンジニアということもあって、とにかく作業を正確かつ機敏にこなすことが技術力を示す。こういう風に動くように設定して欲しいんですけど・・という依頼に対して、素早く手段を確定し、安全に実行する。構築でも運用でも同じだ。何しろコンピュー…

教師不足じゃない、教育への投資不足が問題だ

教師が不足している。 これは、流行に乗っかって話しているのではなく、文部科学省がはっきりと言っているので間違いはない。 www.mext.go.jp 今年度文部科学省では、いわゆる「教師不足※」について、67都道府県・指定都市教育委員会及び大阪府豊能地区教職…

IT業界未経験者がいかに経験者になるかという観点

システムエンジニアがいかに未経験から経験者になるか、については様々な意見がある。以前のエントリーでは私が思う所を書いてみたが、これはモチベーションが高くて自分で自分をなんとかしたい人向けの話であった。 企業に所属して、未経験者を受け入れてい…

基礎を学ばず上手になる方法はない

子どもの習い事について書いておこう。 特に芸術系の習い事で当てはまること。都会には有名な先生がいて、その先生に習うと全国大会に行けたりする。さぞ指導が上手な先生なんだと皆思っていると思う。しかし、例え全国大会に進めたとしても、その子が将来、…

システムエンジニアとしての最短習熟パターンを考えてみる

なんだかしっくり来た話があって、最近、IT業界でも、何かを学ぶ方法って色々ありますよね。無料教材でも探せばいろいろあるし、モノによっては、このオンラインレッスンを数時間受ければ、あなたもフリーランスで年収一千万みたいな売り文句も見たことがあ…

休日にシステムエンジニアは勉強するべきかどうか

たまにSNSで論争になるので、意見を言っておこう。 日進月歩のIT業界でお勉強するべきかって話。 そりゃ、しないと置いて行かれるでしょうね。特にソフトウェア周りって、気を抜いているとどんどんバージョンアップして、操作方法も変わる。基本的なことさえ…

「曖昧さ耐性」という概念が秀逸なので紹介する

マネジメントの話。 明確に詳細に、手順レベルまで掘り下げて指示しないと、期待通りの仕事をしてくれない人がいる。 一方で、不明確なのに、意図を汲んでくれて、情報を集めながら期待以上の仕事をしてくれる人もいる。 この差を説明するのが、「曖昧さ耐性…

現代の子育てに関して、親としての率直な感想

私の子はもう成人してるから、「子育ての感想」なんて話をしても、いいよね。 anond.hatelabo.jp このツイートを思い出したんだけど、要するに昔の子育ては「育てばいい」だったのが、今は「他の子より優秀に育たないと困る」のが根本だと思う。 この指摘、…

現代の教育の基本が「失敗経験」から「成功体験」に移ったのを気づくべし

Twitterでつぶやいた件です。 できるように指導してから任せる。本来の教育の本質だよね。たくさん失敗させてから、そこから学んで立派になれって、今の人たちのメンタルでは耐えられないよ。離脱者を補えるほど人が集められない。であれば、みっちり教育機…

スペシャリストは「教える」べきではない

すごく技術を磨いて、知識を蓄えたとして。スペシャリストと呼ばれるような、他人から認められる信頼を集められた立場であるとしたならば。 未経験者を教える、というような立場にいるのはもったいない、と言える。 未経験、ロースキルと言われるゾーンをス…

短期記憶に頼る勉強は定着しない

もう30年前くらいになるのかな、中高生だったときの記憶を思い出してみる。 すごく記憶力に頼る派で、おぼえたいことをノートに何度も書いて、記憶した。記憶するのが得意だったので、国語・社会・英語を幹とした文系に進んだ。とは言え、理科も数学も記憶は…

子どもにデジタル機器を与えるときの心構え

私の子どもに・・と言っても、今はもう成人しているのだけど、デジタル機器を子どもにどう与えるかについては、面白い事実を知っている。 私はIT業界に長くいてしかもインフラ関係で、デジタル関連についてはかなり詳しいので、子どもにもさぞ英才教育してい…

技術力があるはずなのに仕事ができないの何故

仕事の依頼をしたら、依頼とは全く別の方向のことをやりだした。そんな話を複数回聴いたことがある。でも、本人は技術の資格を持っていて、技術力がないわけじゃない。なぜそんなことが起こるのだろうか。 原因はかなりシンプルで、指示した内容を理解してい…

社会人としての常識がない人が勘違いしていること

彼は社会人としての常識がない、という言葉には物凄い皮肉が込められている。「常識」というのは誰でも知っているということ。それを社会人に向かって指摘するということは、誰でも知っていることを彼は知らない、ということになる。 でも、よく考えて欲しい…

社員のモチベーションを上げ、業績を向上させる方法

社員のモチベーションを上げれば、業績は上がる。 今まさに目の前でそういう姿を見ている。特に若手はそうなのかもしれない。モチベーションが上がると、成長度合いも比例して上がる。結果、実績は上がっていく。 しかし、モチベーションを上げるというのは…

若手に教えるとき、結果に差が付く二つの教え方

最近は、未経験者を相手にすることも多く、どう導くかについては考えさせられている。その経験を書こう。 TCP/IPについて教えたいとする。もちろん、若手はほとんど何もわかっていない。 2つの方法がある。 ①じゃあ、4オクテットのIPアドレス、サブネット…

都会に住むと、教育にかけられる費用がかなり優遇されていると思った話

子育て論ですが・・。 私は、「遠い田舎から東京に出て来た人間であること」かつ、「首都圏で子どもを育てた」という二つのデータを持っています。 その観点で言うと、首都圏に実家があると、なんと教育にかけるお金が楽かということ。 まず住居です。私自身…

仕事の早い人になるために、タッチタイピングは極限まで早くなろうよ

「仕事の早い人になるために、思考と作業を分けようよ」と言う話が話題となっておりました。 note.com 僕が社内でずっと言い続けていることがあります。 それは「思考と作業は分けましょう」ということです。 よく、プレゼン資料を作るためパワーポイントを…

部下が不十分と思うマネージャーにやって欲しいこと

社員教育のようなものと今私は戦っていて、天王山みたいなところに来た。主体性に任せたいというのは本心だが、主体性だけで結果が得られないこともある。未熟者が何かを学びたいけれど何を学んでいいのかわからない、という状況も理解できる。 それを見たマ…

褒める教育の大きな勘違い

40代後半の私は、褒める教育なんて受けていない。指導者が褒めるなんてほぼ無くて、叱って怒って子供は伸びるみたいなことが当たり前だった時代を知っている。 ここ最近、でもないか。2000年に入ってから、褒める教育のようなものが台頭してきた。叱ってはい…