orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

会社を作るにしても働くにしても、お金を持っている人についていくべき

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社会はお金で回っている

長らく社会にいて思うことを書いてみます。

お金の循環によって経済活動が育まれ、その中に会社があり労働者があり、そして売上や利益、賃金などが生まれると思います。一部にはボランティア活動などお金とは関係のない活動もありますが大部分の世の中のエネルギーはお金の循環によるものが大きいと思います。

労働者で言えば給料が上がればモチベーションが上がり自分の成長を感じるでしょう。会社で言えば売上や利益が上がれば会社の成長となります。

また、貯金があれば安定感を感じますし、会社は内部留保の形で現金資産をある程度持ち経営を安定させます。

このように、フローとストックという形で世の中は成り立っていると思います。

 

格差が広がっている

一般的な経済の仕組みですが、世の中を観察しているとどうもおかしい点があります。お金を持っている人や会社はお金を使って(投資して)さらに経済の中で有利になっています。一方で、お金を持っていない人は、もともとお金を使えませんからどんどん不利になっています。

持てる者はどんどん富んでいき、持てざる者はどんどん貧していく。で、最近はお金が持てる者の方にどんどん吸い寄せられてしかも滞留しているように見えます。政府がどんどんお金を発行しても、持っている人の貯金箱にどんどん入っていき、結果としてたくさんの人々にお金が回らないようになっているように見えるのです。

象徴的な2つのニュースを同時に見ました。

「お金を払って働いていただく」衝撃の求人に騒然となるTL - Togetter

年収4600万の求人も――ビズリーチの求人動向調査でIT技術者不足が明らかに:先端IT関連求人数が前年比2倍以上で提示年収も高騰 - @IT

かたや、お金を払って働け。かたや年収4600万。おなじ求人でこれだけ違っています。同じ「はたらく」でも大違いですが、持っている人と持っていない人の乖離がここまできてしまったかという印象です。

世の中の雇用主が二極化してきたように思います。持っている雇用主と、持たざる雇用主。持たざる雇用主の下で働こうものなら大変です。いくら仕事をしても対価が支払われません。そもそも持たざる雇用主は投資に回せないので、いくら頑張っても「持っている」状態にはなれません。そもそも持っている人は、年収4600万のスーパーマンを雇っているので絶対的に有利です。競争が成り立たなくなっているのです。

そもそも、当たり前の話です。持たない人がやるべきことは持っている人の下で、投資を受けなければいけません。持たない人が持たないままでどんな勝負をしても負けです。

 

持っていない人についていってはダメ

たまに見かけるのです。持っている人を否定して、新しい価値観を作ろうとする持たざる人を。上記の「お金を払って働いていただく」のまとめを見てください。

AI(人工知能)が存在するような世の中になる今、人間が働くということの意味が本気で問われると考えています。そういったことを鑑みての、挑戦の意味を込めての募集です。ご理解いただけますと幸いです

 一方で、年収4600万の募集は何をする仕事でしょうか。

求人情報の中で提示された最高年収金額は、IoT/M2Mが4600万円、人工知能/機械学習とFinTechが4000万円、「データサイエンティスト」「ビッグデータ」「情報セキュリティ」が3900万円、サイバーセキュリティが3000万円だった。

 対照的ではないですか?。世の中を俯瞰で見ると、確実に持っている人はもっと持っている人になるべくお金を使い、一方で否定する人はお金を使わないで何か成し遂げようとするわけです。労働者の立場としては、絶対に後者の方についてはいけないと思います。だって、結果としてお金は支払われませんよ。もともと持っていないのですから。倫理的な話ではなく物理的な話です。

 

持っている人はIT系ばかりではない

持っている人が投資する対象は、最近は概ねIT系が多いと思います。が、持っている人の属性が非IT系であることも多いです。親から莫大な資産を引き継いだ人とか、財閥系の会社とか、ある市場で独占している会社の関係者とか・・・。本当に呆れるくらい、この国には「こっそり億万長者」が多すぎます。しかも、本当に目立たないように行動している。一方で、メディアで目立つ「持たざる会社」もあります。メディア系の会社はもともと目立つ方法を追求していますので、あたかも持っているような雰囲気を醸し出します。この点、見分けがつかないこともあるので注意が必要です。

会社の知名度や、メディアの露出など関係なく、持っているかどうかをよく観察し、持っていることを確認したらその下で能力を発揮したり成長したりするべきだと私は思います。

  

才能は関係ない

思い切ったことを言いますが、基本的にお金になる投資対象なんて決まっていて、そこにお金を集めれば成功するのはわかっているのですから、才能なんてなくとも持つ人はどんどん成功していきます。だって、自分に才能があれば年収4600万の人に4600万支払う必要はないわけです。自分ができなくてもお金で集めればいいわけで、それって才能は不要です。そのそも才能が必要であれば、才能を金で買えばいいのです。

ですから、「才能のある経営者」に薄給で遣える、ということは非合理的であると思いませんか?。お金のある経営者に遣えた方がよっぽど合理的です。お金に才能が宿り、その下で働くべきです。根っこの部分にお金が無ければ、干からびるだけです。

ですから、経営者に惚れ込んで入社するとか、共同経営するとかって、私は合理性を感じません。経営者が持っている人か、もしくは持っている人から寵愛されているか。そのあたりが大切です。

 

今回は、まだ二十代くらいの人に向けて書きました。もし会社を興そうと思うなら、まずはお金持ちを見つけてください(自分がお金持ちなら釈迦に説法ですが)。また、転職したいと思うなら、ぜひ夢より先に雇用主の財務状況を確認してください。持つ人がますます持ち、持たない人はますます持たなくなる社会がスピードアップしています。別に仕事がITでなくても何でも同じです。本当に呆れるぐらい、持っている人は持っていますよ。