Microsoft Surface Hub | Connect, Collaborate & Share All-In-One Device
ずっと変わっていないパソコンの世界
パソコンと言えば、大半の人がデスクトップパソコンとノートパソコンを思い出すと思います。実はその形はこの20年間変わっていないのです。デスクトップパソコンであれば、液晶ディスプレイと箱とマウスとキーボード。ノートパソコンであればいわゆるクラムシェル型と言われるふたを開けるとディスプレイとキーボードが現れる形。
Windows95 ノートPC あります:ファーストポイント 日本橋店情報
上記は、Windows 95が動いていたノートパソコンですが、実際今のパソコンと変わらないのではないでしょうか。1995年から全くイノベーションが起こっていないというのは驚きではありませんか。
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/9607/0702.html
こちらは日立のパソコンですが、これも結局ブラウン管ディスプレイが液晶に変わっただけであり、今もってこんなパソコンと付き合っているということになります。
誰もデザインをイノベーションしないまま、性能だけ上がって2018年を迎えてしまったというわけです。日本のパソコンを作っていたベンダーも、結局どこも似たような形のものになってしまい、いわゆるコモディティー化が発生しどんどん中国に吸収されつつある状況、もしくは撤退の道を選んでいます。NEC、富士通はすでに合弁会社にて生産しています。差別化できないなら安くなるしかないという製品になってしまいました。
パソコンハードウェアに参入したMicrosoft
ほとんどのパソコンが中国や台湾メーカーという中で、Microsoftがパソコンを作っているのは大分認知されてきたのではないでしょうか。
この記事の通り、2012年から参入し、今ではAppleのパソコン売り場(いわゆるApple Store)の横に、Surfaceのコーナーもできているのを目にした方もいらっしゃるでしょう。パソコンが陳列されているコーナーとは別枠でプレゼンテーションしています。
この一連の動きはMicrosoftがパソコンを作っている、のではなくWindowsが動くハードウェアを再発明するということだと最近理解しました。最近、Suface Laptopを手に入れたのですがその肌触りが、一般的なノートパソコンとは違います。
解像度はMacBookのRetina並みもしくはそれ以上ですし、タッチパネルですし、電池も優秀です。デザインも他のノートパソコンと比べると先進的です。
ぜひ、店頭で見かけたら触れてみていただければと思います。
Microsoftの姿勢がはっきりわかる今日のニュース記事
さて、Surfaceだけを見ていたら、Microsoftの考え方がわかりません。今日の下記の記事を見てください。
米Microsoftは5月15日(現地時間)、Windows 10を搭載する大画面端末「Surface Hub 2」を2019年に発売すると発表した。50.5インチの4Kディスプレイ(アスペクト比は3:2)を備え、ビデオ会議端末やホワイトボードとして使える。価格などは明かしていない。
こちらが、その動画になります。
もうパソコンの形をしていませんよね。Microsoftはパソコンと言う呪縛から逃れて新しいWindowsを表現したいのです。デスクトップである限り、ノートである限り、イノベーションは限定されWindowsも進化できないということです。
基本的にはパソコン業界は、Microsoftにパソコンベンダーが集う形で、共存共栄、最近の言葉で言えばエコシステムを作ってきました。しかし、Microsoft自身がハードウェアを出すということはもはやこのエコシステムは賞味期限切れだということをパートナーに突き付けたということになります。
Microsoft自身が尖った製品を先に出すことで、他のパートナーの見本になるということも言えると思います。むしろ非パソコンであれば、linuxやAndroidで動かすシーンも増えているぐらいです。パソコンという呪縛と心中していられないということだと思います。
まとめ
実は、下記のエントリで、Surface Laptopと、富士通のテンキー付きパソコンの2台を購入したのですが、
前者はパソコンのイノベーションとしての進化を、後者は家電製品(コモディティー)としてのパソコンの進化を、両方感じ取ってしまったので、このような記事を書かせていただきました。
今後のMicrosoftの製品に期待大です。