orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

IT業界にもあるかもしれない「第九の呪い」

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ゴールデンウィーク中はメディアも軒並み休んでいるので、少し柔らかめの話。

日本人は全く気にしていないと思うのですが、アメリカでは9という数字を鬼門だと思っているフシがあります。

 

いろいろな例

 

Windows

Windowsはたくさんの人が知っているOSだと思いますが、バージョンの推移はどうだったでしょう。Windows7が大ヒットして、そのあと、8、8.1・・・そしていきなり10に飛んでいます。本来9として出るはずだった8.1が大不評だった8に対してテコ入れにならず、リブランドとしてWindows 10を出したことは記憶に新しいです。

business.nikkeibp.co.jp

 

iPhone

iPhoneはどうでしょう。iPhone 7、8と来て、いきなりX(テン、つまり10)に飛んでいます。iPhoneXは世代でいうと9世代に相当すると思いますが、9のネーミングをスキップしたものの結局失敗に終わりそうです。

forbesjapan.com

 

Android

Androidに目を向けて見ます。実は最新のバージョンが8(Oreo)です。次のバージョンの9はまだ出ていないのですが、このタイミングでOracleとのJavaをめぐる裁判の旗色がすこぶる悪くなっています。

www.orangeitems.com

Androidはバージョンごとにお菓子の名前を付けられていて、アルファベット順に並んでいて次は「P」なんですが、Poisonというワードまで出てくる始末です。バージョン9とこのようなバッドニュースが同期するのは皮肉なところです。

 

Final Fantasy

これは国内の話ですが。ファイナルファンタジーというスクウェアエニックスの看板RPGがあります。この9作目、ファイナルファンタジー9はセールス的に失敗だったと言われています。私は結構評価は高いのですが、セールス的には8が369万本売れたのに、9は282万本止まり。世の中がPS2に移っているのにPS1でのリリースとなったことがあまり世間に受け入れられなかった記憶があります。このあと、坂口さんが赤字決算の責任を取り会社を退職したり、ファイナルファンタジームービーも失敗に終わったりとスランプの時期に入ったのを思い出しました。

 

Wild Speed

もはやオカルトの域に入って来ましたが、映画ワイルドスピードの9作目が2019年公開の予定が1年延期となっています。

news.livedoor.com

 

第九の呪い

クラシック愛好家の間で有名なのが、第九の呪いという言葉です。

 

第九の呪い - Wikipedia

ベートーヴェンが交響曲第9番を完成させた後、交響曲第10番を完成することなく死去したことに端を発する。
グスタフ・マーラーが「第九の呪い」を恐れて、交響曲第8番の完成後次に取り掛かった交響曲を交響曲として認めず『大地の歌』と名づけたという逸話が知られている。マーラーはその後に交響曲第9番を作曲したが、交響曲第10番は未完に終わった。

 

zerbinetta.exblog.jp

19世紀に活躍した作曲家で交響曲を9曲以上作った人で、その9番目を書いて(ずるしたブルックナーも入れて)亡くなった人は、何と33人中18人、死亡率50%以上なんです。

 

考察

なーんとなく、アメリカのセレブリティーたちが、9作目のジンクスが頭の片隅にチラチラしているんじゃないかと勘ぐりたくなります。なぜにWindowsもiPhoneも9をスキップしたのか(iPhoneはまだわかりませんが)。そういえば、MacOSも9を境に、Mac OS Xにリニューアルしたんだっけ・・。

どんなプロダクトでも、9作目まで行くということは、はじめのころに大成功したということになります。じゃないと打ち切りになっているはずです。なにがしかの成功体験があって継続し、そろそろネタギレになる時期がこの9番目という数字なのかもしれません。イノベーションとして出現した1作目、それを上回る2作目、3作目・・。9作目になるとイノベーターといしての存在がいつの間にか、成功体験にしばられて保守的になってしまうころが9作目なのかもしれません。

もしくは、何らかの負債を抱えつつ9作目目まで続けたけれども、返済をしなければならなくなるタイミング、という捉え方もできます。AndoroidはJavaの負債を抱えていますし、Windowsは古いソフトウェア資産やリリース体系、iPhoneはハードウェアボタン、といったところでしょうか。ファイナルファンタジーで言えば、坂口さんなどのバージョン1から引っ張って来た人たちとなるでしょうか。10から一新していますしね。

あとは、9作目ということは1作目から10年から20年以上以上が経っているので、長期すぎて人が引退したり亡くなったりということもあるかと思います。

 

まあオカルトだとは思う反面、実際身の回りにあるプロダクトがバージョン9付近でわちゃわちゃしているのは面白くも感じます。