orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

ニコニコ動画不振の処方箋を再度考えてみる

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ニコニコ動画不振はなお続く

過去何度かニコニコ動画がどうすれば復活するか考えたことがあります。

ニコニコ動画有料会員減少ペース加速、に思う - orangeitems’s diary

ニコニコ動画は復活するかもしれない - orangeitems’s diary

 

一方で、不振はまだ続いています。

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カドカワは4月26日、2018年3月期通期の連結業績予想を下方修正し、営業利益が従来予想から27億円減の31億円にとどまる見通しだと発表した。前期実績(84億円)から6割超の大幅減益となる。「ニコニコ動画」の有料会員数が当初見込みから減少していることなどが響く。

 

処方箋を考えてみる

動画サービスで言えば、Youtubeはどんどん伸びているのに、なぜニコニコ動画は衰退するかという課題です。

UIが時代遅れでコテコテしているというのはもう語り尽くしたとして、Youtubeとの比較で考えると1つ思い当たるフシがあります。

ニコニコ動画の勢いがあった時は、ユーザーの年齢層がある程度狭かったように思うのです。2008年から2015年ごろまで右肩上がりで伸びたのですが、私がとても利用していた10年前(2010年前後)は、まだ小・中学生はいなくて、大学生〜30代ぐらいが多かったような印象です。で最近に近づくに連れ、自分が年齢を重ねたのと小・中・高の学生がかなりユーザーに入ってきて「ああついていけないなあ」と思った感覚がありました。

この感覚こそ大事だと思います。右肩上がりの時にはメイン層だったユーザーが、だんだん抜けて言っているのが今のような気がします。どうも居心地が悪い。ユーザーインターフェースというより、表示されているコンテンツが自分向きではないのです。ただ、表示されているものがメインなユーザーもいるんだと思います。私はニコニコ動画のメインターゲットからは外れたということなのかもしれません。

となると、なぜYoutubeは、老若男女楽しめるのでしょうか。ニコニコ動画と大きな違いがあるのは、リコメンド(推薦)です。Youtubeは、徹底的におすすめの動画を表示しようとします。ユーザーの閲覧履歴やGoogleが集めている広告から収集した情報を元にトップページの情報を、ユーザー向けにしているのです。

そうすると、どんな層が来ても自分向けの動画がリストアップされかつ自分に向かない動画は隠れるので「ユーザーが頭を使わなくてもコンテンツにたどり着ける可能性が高くなる」のです。

ニコニコ動画の場合は、運営が見せたいもの、広告、全体のランキングしか表示しないので、ニコニコ動画のメイン層から外れた人は「そっと閉じる」のです。

ニコニコ動画への提案としては「ユーザーの年齢層ごとにランキングを集計し表示する」ということをやった方がいいかもしれません。広告も年齢と性別に合わせて最適化したほうがいいかもしれませんし、もっと進めればユーザーの見た動画に合わせて広告を最適化することもアリです。

ジェネレーションギャップがあるのに、同じコンテンツでいくら勝負しても、昔のニコニコ動画は帰ってこないのではないか、と思いました。思い返せば、昔ニコニコ動画に夢中だったときは、自分の欲しいものもしくは想像の超えるものが集まっていて、それを作る人と共感ができたところを考えると、作り手と見る側がミスマッチしているということだと思います。お互いがいないわけではなく、WEBサービスがマッチングできていない。昔は、再生回数だかマイリストがそのマッチング度をそのまま表してくれていたんですが、今やつまらないわけです。それは面白く感じる人を受け入れ、つまらない人を阻害していくので、現在の減少傾向は今後も続くと思います。

上記の論を見える化するのが「ニコニコ超会議」です。15万人入場するとは言いますが、会員数が200万人以上いるのですから、14分の1しか行かないことになります。この14分の1の連帯感を演出しようとすればするほど、その報道を見てついていけない人が離反していくことになります。Youtubeのリアルイベントなど開かないのと比べると、好対照だと思います。

もし運営が運営のやりたいことを参加したい人と共有したいと思うだけでしたらこれはそれがフィットする層と楽しくやればいいのであってユーザー層は絞り込まれるのが当然です。一方でYoutubeのように基盤に徹して集まった巨大な動画情報をユーザーごとにインテリジェンスに収集して最適化して見せてやるのか、そうしてユーザーを増やしていくのか。それならそうすべきです。

大きな戦略が見えない中で疎外感を感じたユーザーから離脱して行ってるのだと思います。ぜひ、少しはユーザー層のばらつきを考えていただき、サービスの方から能動的に最適化するポータルの作りに舵を取って欲しいかなと思います。

面白い動画があるのかもしれないですがそこまでたどり着けないのです。他のユーザーも同様なので面白いのに埋もれるという悪循環を感じます。

したがって、昔のインターフェースが良かったから面白かったのではなく、インターフェースと関係なく、バラバラのユーザー層が集まってそれをさばききれないのが、今のニコニコ動画の問題だと思いました。したがって、昔のようなユーザー起点のグルーヴ感が生まれないのだと思います。

 

以上、決算を見て、ニコニコ動画に再度思うこと、でした。