orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

Googleから直販ECサイトの商品へGoogle Shopping Adsで流れるフローがAmazonの脅威になる

 

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GoogleがAmazonの脅威に?

直販ECサイトが続々と構築されているのに、Amazonでしか買わないという流れが一変するのかもしれません。

www.mag2.com

eコマースはAmazonの一強とも言える状況ですが、唯一の対抗馬としてGoogleが浮上しています。買い物の入口を両社が取り合っている状況について掘り下げます。

 

Amazonと直販ECサイトを比較する

Amazon.co.jp

Amazonに出店した場合の手数料については、Amazonのサイトに表記されています。

services.amazon.co.jp

以上のように、売り上げの8%~15%、Kindleについては45%の販売手数料を徴収されます。売上に対してですので、これ以上の粗利率を売上に反映させないと出品者は赤字となります。システム利用料や広告費、Amazonで売ることができるというメリットとの比較となると思います。これを高く見るかどうかについて、下記が良くまとまっていると思います。

nakano-ws.com

 

直販ECサイト

シミュレーションとしてとてもわかりやすいサイトがあります。

sps.estore.jp

このサイトを見る限り、サイトオープン時は間違いなく赤字経営で、売れ出して損益分岐点を超えたらどんどん儲かる計算になると思います。

ECサイト構築事業を行われている企業は複数社ありますので、上記はあくまでも一例です。ただイメージはわかると思います。

 

比較

これは良く言われることですが、はじめはAmazonや楽天、Yahoo! Japanなど大手モールを使うのがローリスクです。初期投資が少なく済み失敗と判断したときに損失額が限りになく小さくできるからです。しかし、大成功してしまったときに、売上に対する割合が手数料となっているために、高額の手数料を取られてしまいます。これはどのモールでも同じ理屈です。

したがって、ある程度リアル店舗で実績のある商品を持っている企業は、間違いなく直販ECサイトを構築します。数千万のサイト構築費用をベンダーに支払い、かつ保守費用とインフラ費用を運用費として支払います。それぐらい行っても直販ECサイトのほうが大きな売上がもたらされる場合はビジネス上有利なのです。

 

Google Shopping Adsが、ECの多様性を生み出す

リアル店舗の歴史から考えると、戦後、まず大きく発展したのはデパートでした。そして総合スーパーの時代がやってきて、今はショッピングモールの時代になっています。ショッピングモールには専門店が入居していて、モール運営はインフラを支えています。

この図式にECサイトもいずれ変貌していくのではないかと思っています。専門店が直販ECサイトです。直販ECサイトにいかにリーチさせるかということでGoogleが、Google Shopping Adsを進化させています。商品をGoogleで検索すれば、直販ECサイトに誘導されるのです。本記事では、この導線がAmazonに脅威となってきたということをまとめているのです。

結局Googleの一人勝ちかと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、これは違っていて、結局直販ECサイト運営のためには、広告代理店に広告料を支払わなければいけないのです。AmazonやYahoo、楽天などのショッピングモールでは、広告まで行ってくれるのですが、直販ECサイト運営の場合は広告代理店に依頼しないと誰も自分のサイトまでたどり着いてくれません。この広告料が少ないほど、消費者にとっては製品価格に反映されずにお得と言えます。したがって、Google Shopping Adsがより広告価値が高くしかも料金が廉価であれば、広告代理店には頼む必要がなくなったりして全体的に最適化されていくことになります。

 

実際の使い方は?

これもまとまっているサイトを紹介します。

webbu.jp

Googleショッピング広告(商品リスト広告 PLA)の最大のメリットは、次の2点です。

①クリック単価(CPC)が安価で、獲得単価(CPA)や広告費用対効果(ROAS)が見合いやすい!

②キーワード登録が不要!

単にECサイトの広告を出すのではなく、商品自体を検索結果に出すことでリーチ率を延ばせるということですね。しかも、消費者がどんどん使い始めているという数字がアメリカでは出ていますので、追って日本もこの流れになるのではないかと思います。

 

課題は?

ここまで、直販ECサイトと、Google Shopping Adsのいいところだけまとめてきましたが、大きなウィークポイントがあります。ID管理です。

現在、個々のECサイトごとにIDが存在しています。Googleの検索結果でたくさんの商品が表示されるのはいいのですが、たくさんのECサイトごとにたくさんのIDを管理しきれません。これはまだ技術的には改善できていません。

今後、どのようにID管理を行っていくかは、WebAuthnの実用化が担っていくものと思います。いわゆるパスワードを必要としない認証方法です。

www.itmedia.co.jp

Google、Mozilla、Microsoftが「WebAuthn」の実装を開始。これによって「FIDO2」の普及が期待され、Webブラウザから指紋認証や顔認証などで簡単にWebサイトへのログインや支払いの承認といった操作が実現されそうだ。

 一方で、認証が通ったとしても、最後の関門。住所入力が面倒だと思います。それでも消費者は安くて便利ならついてくることがアメリカの統計からはわかると思います。

この大きな流れをわかっておくと、ECにまつわる様々な周辺のニュースが理解しやすいと思います。