AniTube?
こちらでMioMioを調べたので、一緒に政府から名指しされた海賊版サイトシリーズということで、AniTubeも調べることにしました。名前からしてアニメなんでしょうね。何となく存在は聞いたことがありました。
ちなみに、他の海賊版サイトにも言えることですが、アクセスすると変なマルウェア等を仕込んでくる仕掛けが散見されるので、アクセスしないことをお勧めします(ブロックされることになるんでしょうけど)。
URL
これですね。
しかしまあ、海賊版サイトをトップに表示する当たり、Googleの日本の著作物に対する対策の遅れは気になるところです。
なお、ドメインの.seって、スウェーデンですね。珍しい。
IPアドレス
104.20.202.27と、104.20.203.27のDNSラウンドロビンです。
なんか聞いたことあるな。
これやん・・。しかもこのネットワークアドレスって漫画村と同じです。運営が同じとは思いませんが、Cloudflareって相変わらずですね。
したがって、エッジサーバーは国内にありますので、国内からキャッシュが配信されるといういつもの構造です。
WHOIS
ドメインはスウェーデンのbineroという会社から取ったのはわかりますが、mauril9256-49557とか言われても何のことやらわかりません。
state: active
domain: anitube.se
holder: mauril9256-49557
admin-c: mauril9256-49557
tech-c: mauril9256-49557
billing-c: mauril9256-49557
created: 2013-04-17
modified: 2018-03-04
expires: 2019-04-17
nserver: uma.ns.cloudflare.com
nserver: ed.ns.cloudflare.com
dnssec: signed delegation
status: ok
registrar: www.binero.se
サービスは?
思った通りアニメが見られるようでした。トップ画面だけみてそっと閉じました。
利用規約
サイト内にながーい利用規約があったのですがここには転載しません。長すぎて引用の範囲を超えるような気がしました。運営はブラジルでやってるとかで、ポルトガル語で書いてあったような気がしますがGoogle翻訳で一通り読みました。でもCDN使ってるしドメインはスウェーデンだし何が本当だかよくわかりません。
ただ、なんとなく言いたいことは以下の部分にある気がしました。
あなたは、あなたのユーザー提出物およびそれらの提出または投稿の結果について、単独で責任を負うものとします。ユーザー素材に関しては、お客様は、AniTubeを使用して許可するために必要なライセンス、権利、許可または許可を所有または保持することを表明、表明および/または保証します。ビジネス秘密、著作権、またはその他の所有権を含むものとします。これらの権利は、ウェブサイトおよび本利用規約で意図された方法でそのようなユーザー提出物を含めることおよび使用することを許可します。
つまり、投稿する人が責任を持てということです。わしゃ箱だけ用意しているだけだからな、っていうことですかね。
GoogleにもDMCAクレームあり
漫画村やMioMioに比べたら少ないですが、アニメ関連会社からクレームは挙げられているようです。
まとめ
作りを調査してみて思うのは、ドメインは海外、配信はCDN(世界中)、サイトへ誘導するGoogleはアメリカ企業。まずは誘導させないようにGoogleにDMCAアラートを挙げるも対応が遅く、そうこうしているうちに全国民に拡散。法律が追い付かない間に国内のコンテンツクリエイター側が傷ついていき今に至るという絵です。
海賊版が減れば売り上げは上がるのか?という問題ははっきりいって別問題で、むしろクリエーターの心情として自分が作ったものが、第三者に無料で海外にアップロードされしかも国内に流通することが、相当にモチベーションを下げているということが問題であると思います。
まずは緊急対策を実行に移し傷が広がるのを少しでも是正し、秋の法案(恒久対策)が身のあるものになるよう各民間団体が知恵を出してほしいと切に願います。