orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

確かにITエンジニアは人気職種にもかかわらず、転職すると年収が減る

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ITエンジニアの私の現場感覚とよく合う記事を見つけた。

president.jp

 

とはいえ、年収2000万以上なんていう企業はほとんどない。あったとしても、何が目的なんだろうと思う。かなりの結果を出さないと転職してもすぐに放出されるリスクが高い。そもそも年収2000万稼げるような仕事のタネがあるなら、正社員よりフリーであったり会社を立ち上げた方がまだ良いと思う。

私が注目するのはそこではなくて、「ITエンジニアは最低でも600万円」という段落だ。そう、若手であっても転職して600万に手が届くケースがある。30歳前後では新卒からの日本の会社の給与テーブルだとよほど頑張らないととても600万にはならない。ということは、入社して6〜10年目くらいの人は、転職を検討する価値はあると思う。もしスキルセットが他社が欲しがるようなものであれば、思っても見ない好評価をもらえる可能性が高いと思う。逆に、引き止めも激しい。せっかく「安い戦力」が育ってこれから、なのに転職されては叶わない。ここで年収を上げるから残って欲しい、というような引き止めにあうケースもあると思う。したがって、辞めてから転職活動なんてとんでもない。辞めたら転職活動でも足元を見られるケースがあり、いいことは一つもないような気がする。

ただ、600万から上に上がってしまうと、今度は転職は少し慎重にしなければいけない。年収600万とは12で割ると50万。1.5倍すると75万。この1.5倍が追加で支払う会社の厚生年金や失業保険だ。そこで、この75万という数字がお客様にSESなどで一人月として持っていく数字として非常に心地よい数字なのだ。だから、一人で二件以上のプロジェクトを廻せれば年収は上がっていくのだができる人の数は少ないと思う。したがって、600万で転職したのは良かったがそこから給与が上がらず、10年後元の会社にいた人の方がキャリアアップしていき1000万に手が届くなんていうこともあり得る。新卒からの叩き上げというのは、会社にとってもかわいいのでそのアドバンテージは見逃せないように思う。

結局のところ、この600万というのが、プロジェクトメンバーとしての最高値なんだと思う。リーダー、マネージャーというステップを踏むか、もしくはスペシャリストとして複数の案件に絡むか。何しろマルチな稼ぎ方ができることが不可欠となると思う。

「35歳以上のミドルの転職では平均100万円程度下がっている。35歳で前職が500万~600万円なら400万円後半から500万円未満。40代以上で1000万円なら800万円ぐらいに下げて転職するのが普通」と指摘する。

このあたりの相場観もかなり現場感覚と合っていて、600万が満額回答。リスクヘッジで500万円未満あたりを提示することが多いと思う。40代の場合はそもそもマネージャーかスペシャリストであることが前提でも800万円だと思う。

ただ、年収が一時的に下がっても、もし「できる」と認められたらスルスルと上がっていくのも転職の面白さである。高く売れればいいだけの話なので、売れるとわかったら上げられる。後出しジャンケンであるし、そこで結果を出せなければ上がらないだけの話だ。

「20代は、上司に言われなくても自ら本当にやるべき課題を見つけることができる人。30代は、様々なデータを駆使してスピード感を持って課題を解決できる人。もう1つは社内のリソースだけでなく社外の異質なものと組み合わせて解決する力を持つ人。40代は、社内外の人脈を駆使し、データ処理が得意な人や予算に強い人など異質なメンバーを束ねて成果を出せるプロジェクトマネジメント能力を持つ人です」

この分析も秀逸。30代以上は、入社する会社にないタレントを期待されている場合が多い。今の会社にいい意味で刺激を与えて化学変化が起きればいいと思われている。40代はそもそも売り上げ持ってこい、バックグラウンドにある数字を買うという感じだ。

 

IT業界にいるから、転職すればもっと評価が上がるというのは短絡すぎで、年齢や今の仕事内容、持っているスキルセットによって、戦略は全然違うと思う。この辺りの戦略は転職エージェントに頼った方がいいと私は思う。彼らの市場に対する分析はかなり確かなので、もし満足な転職ができないと思ったら転職をやめればいいだけだ。リスクはない。

求人数だけは多い状況なので、転職にチャレンジする場合は当記事の締めに言及されている通り「今の仕事をやめることなく」 冷静に有識者の意見に従いつつよりよい条件を勝ち取っていただければと思う。もちろん、いろいろ情報を探ったうえで、転職しないという選択も立派な戦略だ。