orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

工数見積もりを終えたら、もう一つやっていること

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工数見積もり

工数見積もりという話です。

qiita.com

工数、つまりどれくらいの時間で作業を完了するかという概念については、実は建築業界のほうがもっと進んでいるんではないか、と思った経験があります。マンションの大規模修繕に関わったことがあって、その見積内容がIT業界のソレに非常に似通っていたからです。WBSまであったし、予実管理もきちんと行われていまして、プロジェクト管理っていうのは業界に依存しない独立した技術だなあと思いました。特に建築業界の場合、作業工程自身は標準化しやすく同じ機械で同じ人数であればだいたい同じ結果が出やすいと思います。一方で、IT業界だと、スーパーマンが100人分のしごとをこなしちゃったり、一人のバグで100人の手が止まったりと、なかなかミステリアスな現場だと思います。

とは言え、経験則というものがあるのでこの工数見積もりの制度が、IT開発において非常に重要であることは言うまでもないです。見積もりが安すぎてどんなにがんばっても赤字プロジェクトというのもあれば、普通に仕事してるのに見積もりが大きすぎるのに受注できてしまい、優秀プロジェクト扱いされたりして。ということから、この見積もりというのは、プロジェクトの命運を大きく握っているといって間違いありません。

本題に入る前に、この記事の著者「平田豊」さんって、TeraTermのオープンソース化をリードしてくださった方ですね。TeraTerm無しでは仕事ができないくらい、お世話になっております。インフラエンジニアは足を向けて眠れないぐらいの功績だと思います。

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さて、この工数見積もりですが、終わった後に、私が一つやっていることがあります。その取り組むべき仕事が、業界内で希少性があるかどうかです。どの会社にもやれない!っていうぐらい先進的であったりニッチであったりした場合は、プレミアムをつけることがあります。2倍するとか。逆にレッドオーシャン、つまり競争相手が多くてとりあえず取るだけ取りたい場合は1未満の数字をかけて、運用保守フェーズで取り返すみたいなことを迫られる場合があります。

もちろんプレミアムの付く仕事で、かつ安定的に結果が出るノウハウがあるのが一番です。したがって、会社として中長期目線でどんな業務領域に取り組むかが重要になると思います。工数だけで競争力が決まるのでしたら、若くて給与水準が低い人を集めればよいのです。20年前くらいはIT業界は技術水準が日本全体で高くなく、派遣やSESについては若い人の方が競争力がありました。35歳システムエンジニア限界説とかいうむちゃくちゃなワードもあったくらいです。しかし、今や、IT業界も成熟し、すごくできる人、特定分野で輝く人、と、若手1,2年目では大きな技術力の差があります。このあたりを「工数」と表現するとギャップが大きくでてきてしまうわけです。したがって、会社全体でナレッジを共有し、若手でもベテランでも素晴らしいアウトプットができるような環境づくりや取り組む課題を整理することが、プレミアムを生むためには非常に重要になっていると思います。

ですので、単にIT技術の先進性ではなく、特定業界に強い影響力があるとか、ビジネスの分野でトップシェアを握るとか、ITを使う環境というのも大事になってくると思います。どんなにIT技術があっても、それを使う場面がないと、見積もりシーンすら得られないことになります。

 

ざっくり、工数、というワードで思ったことを書いてみました。

 

 

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