orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

老人から搾取すればいいという意見をドライに考える

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老人から搾取すればいいとは言うけれども

なかなか刺激的なご意見。

anond.hatelabo.jp

搾取することだけ考えればいい、と言いつつも、実は老人から若者が搾取されていることのほうが問題であって、老人の力は今もってこの日本では強いよなあと思います。

特に業界の偉い人が集うところとかに行ってみると、強い老人たちが強さを誇っています。おそらくボリュームゾーンは60代から70代にありそうな気がします。以前、この記事でも書きました。

www.orangeitems.com

なにしろ、老人が強い国、日本なわけです。40代になった私でもまだ老人に使われている感じが非常に強いです。20代や30代などはもっとそんな感想なのではないでしょうか。

強い立場の人に、弱い立場の人が「搾取する」っていうのはしっくりきませんよね。

 

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なぜ老人は強いのか

最近はコミックDAYSで、課長島耕作を読んでいます。毎日1話ずつ読めます。で、島耕作が活躍しているのがちょうどバブルの1980年代でした。今の強い老人たちが活躍していたころです。ニューヨークにて単身赴任している島耕作のセリフで1つ面白い言葉があります(うろ覚えです)。

「今は1ドル250円だからいいが、ニューヨークの物価から考えると1ドル100円が実力値だな。そういう意味では俺たちはまだ甘やかされている」

こんなセリフを言っているわけです。予言者かと思いましたが。

戦後、焼け野原で資産価値のない日本を、アメリカの庇護のもとに、今の老人たちががんばって今の日本を作っていた事実があります。そして二束三文の土地や株を取得しそのまま持ち続けたために、今の日本の資産の半分は彼らのもとにあります。

例えばです。トヨタ自動車。戦後の株価の推移が下記にまとめられています。

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1949年に買い付けた場合、約10年間で約1000倍、約30年間で約1万倍(年率36%成長)になっています。 2007年には10万倍以上になり、仮に1万円投資した場合、10億円になっています。

日本の株式リターン(ナレッジ・パソコンスクールの投資講座)から引用 

どうでしょう。1万円あったら10億円ですよ。そういう投資を今の老人たちはしているわけです。たくさん資産があるのはたまたまじゃないんです。今、財布にある1万円をどうしたら10億円にできるでしょうか。最近の仮想通貨の比ではないチャンスを戦後の老人たちはつかみ、成功しているのです。

 

今後どうなるだろう

普通に考えて、格差社会が進みます。お金を抱いて死ぬことはできませんので相続することになります。この相続する資産が莫大すぎて、相続できる人とできない人の間で格差が生まれます。生れ出た家庭によってチャンスが違う、これって不公平ですよね。ただ歴史的に見て、成熟社会は格差社会へつながっていくと言わざるを得ません。持っている人は持っていて、持っていない人は持っていない。一部には大成功して一代で大金持ちになる人もいるのでしょうが、この日本においてはほんの限られた人数でしかないでしょう。チャンスが少ない中今の社会システムを読んで周りと差をつけていかないと勝てないです。大勝したいなら、起業リスクを負うとか、海外に出て成功するとか・・、ハイリスクハイリターンに挑戦するしかなくなってきます。なかなか国民全体すべてが成長するような高度成長期のようなことは起こりそうにはないと思っています。

なかなかドライに論を進めましたが、なんともこれが現実であり、現実を直視しないとこの社会において成功するのは難しいという感想です。やはり世の中の誰もがやっていないようなユニークなことをはじめて、そしてたくさんの人の支持を得るような、地道な方法が一番の財産の得る最も確実な方法だと思います。一番の方法こそ地道な方法・・。

以上、個人的な考察でした。