orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

テレビがスマートフォンに負けた理由

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2018年3月22日木曜日、とんねるずのみなさんのおかげでした、という長寿番組が終了しました。ネットでも話題になっていますね。

約30年続いたこの番組は、私が生きてきた時間と一緒に流れていたこともあり、終わるとなると感慨深くてかなり久しぶりにはじめから最後まで視聴しました。昔の映像が次々と出てきましたが、とんねるずのお二人の体がすごく動いているのが新鮮でした。そのころの映像を見ると今でも十分面白いなと思いました。さすがに体力も落ちてきて、なかなか持ち味も出しづらくなったのかなと思います。50代になり大御所となってくるとなかなか体を張って仕事をするのも絵にならなくなってきますしね。

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1つのテレビ番組を、スマホを触らないでじっと見ること自体が恐ろしく久しぶりでした。番組が始まってCMに行って続きを見てCMがあって、このサイクルをものすごく久しぶりに経験しました。せっかくの最終回なので集中力を切らさないためにスマホは手の届かないところに置いていたのですが、この昔ながらのテレビ視聴をして思ったことがあります。

「テレビを見ながら他のことをしないと、テレビが面白い」

最近はテレビがつまらないと思っていました。つまらないテレビを見るという気持ちで見てしまうのでたまにニュース番組やスポーツ中継を見るだけのツールでした。また、やたらCMが多いとか似たような番組が多いとか何しろ最近のテレビにネガティブなイメージを持っていました。

で、久しぶりにスマホを触らずに番組を見て、ああテレビを見るにも集中力が必要なんだ、と感じた次第です。現代人は右手にスマホを置いて、何かわからなければすぐに検索したりツイートしたり。「テレビを見ているつもり」なのですが以前のような没入感がなくなっているんだと気がつきました。

先日のとんねるずの番組の最終回を見ていて、一つ一つの昔の映像に相当お金も手間もかかっていて、番組制作側においても「たくさんの人に見られている」ということが重かったということがわかりました。かなり真剣に絵を作っているのを感じました。今は、CMがはじまるとすぐに視聴者はスマホを触り出します。そのため、CM明けはかなりしつこくCM前の状況を説明しだします。これはテレビ側も視聴者を信用していないということになると思います。CM前のことはCM後は忘れているだろうという文化は昔は今ほどはなかったなと思い出します。

昔のテレビの世界は、才能を持った人が集中的に集まって、お金も集中的に集まり、夢のようなコンテンツを量産していました。今やスマホを中心にソーシャルやWEBメディアにクリエイティブな才能が散らばってしまっている感があります。テレビもその中の一つのメディアとなってしまいお金も以前ほどかけられず成熟産業となった感があります。規制も強くなり何かと言えばすぐに炎上するようになり番組づくりが保守的になってしまいました。最近はその現実にも慣れきってしまったのですがとんねるずの30年間の変遷を見て、テレビというものがピークを迎えそして衰退していく線を1時間番組で見せられて圧倒されました。もともと自分も見てきた映像が連なるとこんなにダイナミックな歴史になるのかと感動すら覚えました。

昨日、放送の規制を取り払う話が報道されたばかりですが、30年続いた番組が終わるという大きな出来事を合わせて考えながら、また新しい何かが始まりまた大きなムーブメントが起きて夢中になれるようなコンテンツが生まれるといいなと思っています。もう、テレビはCM付きのコンテンツを1時間流して視聴者を釘付けにする体力はないと思います。そもそもCMの流し方が視聴者にスマホを触るスキを与えています。集中力が続かないのです。すべての規制・慣習・思い込みを取り払った新しい放送のチャレンジが生まれるといいな、と、楽しかった頃のテレビを思い出しながら感じた次第です。

 

 

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