orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

Gaijin Engineer in Tokyoを読んだ感想文

f:id:orangeitems:20180319105740j:plain

 

東京の外人エンジニア

「東京の外人エンジニア」という記事を読みました。英文なのでGoogle翻訳などを使って読んでみると良いと思います。

全て日本語にしてみようかと思いましたが、引用の限度を超えそうなので控えます。

medium.com

要旨としては、シリコンバレーと東京それぞれで働いているアメリカ人が日本に持った感想をまとめたものです。極端に恐縮したりもしくは極端に反発したりすることなく、何か学べる部分がないかと思い感想を書いていきたいと思います。

スポンサーリンク

 

感想

DesknetsやサイボウズガルーンやChatworkのような日本製品が重宝されている

会社によってはそうかもしれないですが、日本すべてにあてはまるとは思えません。地元ブランド志向と言われるとちょっと違うかな・・。日本の仕事文化に合わせて初めからカスタマイズされていて日本語がこなれているのでシェアがあると思います。アメリカ人は仕事文化にソフトウェアを合わせるのではなく、ソフトウェアに仕事文化を合わせます傾向があると思われ、このあたりは面倒に感じるでしょうね。

紙の書籍をよく使っている

私は全く紙の技術書を購入しないのですが、確かに技術書をよく買い込む人はいますね。20年くらい前はたくさん買っていた記憶があります。もしかすると、日本は、後段にもありますが卒業した大学が情報技術じゃないのにIT業界に入った人が、アメリカに比べて格段に多いので、本で体系的に勉強する需要が多いのかもしれません。

未経験から独学する場合に、本で学ぶのは日本の小中高大の学校制度の影響が強いですね。私は長いこと学校から離れて全く紙の本を使わなくなりました。

 

※エンジニアのアルバイトをされた桐生あんずさんのエントリを見ていたら、この章にぴったりの記載がありました。

kiryuanzu.hatenablog.com

5,技術書をちゃんと読むようになった

私も新人の頃はこんな感じだったなと懐かしくなりました。

 

長い無駄な儀式会議

思い当たる節があります。特に大きな組織ほど会議が多すぎです。会議したら仕事したつもりになるのかなと個人的には思っていました。会議に次ぐ会議。会議で決まったことをやる時間が取れないくらい会議で埋まっている人を見てきました。

意外と社長/CEOなど、要職が会議で引っ張りだこになっているケースが多いです。そういうときは部下が必要な権限を持っていなかったり、決めないことで責任を回避しているケースが多いと思います。エンゲル係数のような、自分の勤務時間に対する会議の時間の割合の統計を取ってみるのもいいかもしれません。なお日本のエンジニアの場合、会議以外の時間を確保するために、残業時間を引き延ばす傾向にあるので注意です。圧倒的に会議は9時~18時が多く、ワークする時間は18時以降が多くなります。18時以降に会議があるようだとこれはもう末期症状だと思います。

基本的には、会議をしないことがポイントかなあと思っています。そのうえで、利害関係者は物理的に一か所に集めて、調整ポイントがあればその場で議論し、紛糾するようなら会議室で・・という流れのほうがいいかなと思っています。ただ「うるさい」ので、このあたりはマネジメントの仕切り能力かな・・と。

また、チャットはそれでも必要で、言った言わないの防止にはなりますね。チャットがあれば全員リモートでコラボレーションできるかというと、そうではないと思っています。物理的に集まるパワーは無視しちゃいけないかなと思います。

論理的な説明が見つからない不合理な行動

論理的な説明がつかない案件を受注していると起こりがちですね・・。戦略的に受注、という謎の言葉があって、利益が望めなくても仕事しなきゃいけないモチベーションが上がらない業務はあります。

あとは、情報処理能力がない人が何らかの独占的な権限を持ってしまい、属人化したオペレーションを作り上げた場合に、そこに近づいたときにこういう気持ちになってしまうことがあります。破壊しようとすると大戦争が起こったりして日本メンドクサイとなるのだと思います。

決定の恐怖

これって、会社でもそうですが、自治会とかPTAとかのコミュニティーでも感じます。誰も決めたがらない。決めることに対して責任を負いたくない。ここで指摘されるということは日本に独特なんでしょうね。

私は、私以外の人に論理的な説明がつかない決定をされたくないので、できるだけ決定権を取りに行くのですがこのあたりは私が日本に馴染めない原因(笑)なのかもしれません。ただ、逆に言えばだれもコンペして来ないのでリードしやすいのはやりやすいですが。

あいまいさ

たびたび私もチームワークの中でのあいまいさに被害を受けているので、全てのことはバックログで課題管理するようにしています。バックログが日本ローカルなところをみると、きっと、アンチあいまいさの最適化としてバックログがあるんですね。

redmineでいいじゃないかという声もあると思いますが、バックログのUIは大好きで、小さなプロジェクトが発生するごとに、プロジェクト作って楽しんで管理しています。

redmineとバックログの両方に取り組んだ記事がないかなあと探したらありました。

blog.ismg.kdl.co.jp

これ読んでみると、機能的には大差はなく、気軽にプロジェクト作ったり運用がSaaSなので丸投げできたりというところの方が大きそうです。確かにそうだな・・。プロジェクトごとにVM立てるとかキツイ。

何しろ、会議と議事録とエクセルの課題管理をやっているプロジェクトなどを見ると、ちゃぶ台返ししてバックログに統一する派です。

決定プロセス

わかる。会議でこうなりがち。

1. 誰もが他の人を見回す
2. 一人が何かを少し示唆し始める
3. グループ全体でのドミノ効果のわずかな合意

なので会議はできるだけしないに限ります。なぜ会議をする必要があるのかをきちんと考えないと会議地獄に陥りがちだと思います。

学校の学級会だってこんな感じだったなあ・・。

だいたいの決定や調整プロセスは、バックログで特定の誰かに課題をアサインすることによって最適化されると思っています。

個人へのプレッシャー

いわゆるパワハラ。弱い人に仕事を寄せようとする力。

これでどんどん仕事を引き受けて、仕事を無造作に自分に振ってくれる人の仕事を無くし油断させ、結果的に力を無くし失脚に追い込む、なんていう作戦をよくやってました。

結局のところ、仕事なんて最適化を最大までやると、人が余ります。むしろ仕事を放り投げる人は最初にリストラされる運命にあるので、このような人は利用するに限ると思って私は生き残りましたが、それこそこの業界に向いていないとできないことのようにも思います。

病的にがんばること

仕事に命かけるのはばかばかしいとは個人的には思っていますが、社会で起こっているいろなニュースを見るとそうはいかないようですね。時期によっては命を懸けてでもねじ伏せたい課題というものはどうしてもあって、何回かチャレンジして成功したこともあります。ただ失敗するとかなり心理的にも肉体的にもダメージを受けます。

日本人のこの玉砕してでも向かっていくエネルギーは、外国人から見ると、理解しがたいかもしれませんね。ただ、なんとなく日本人としてはわかる部分もあります(楽しさもあるので)。ただそれで失敗したら、私はその仕事下りるようにはしてますが・・。命をかけて失敗したら続けると命にかかわるので・・。

全てを印刷

逆に「全てをパワポ」っていうのが最近多いなと思っています。現場によっては印刷主義もあるかもしれません。いわゆる官公庁とか金融とかは多いのかも。何しろ「全て」というのがミソで、重要な部分は紙であるのは良いと思っています。紙の情報量は画面より多いと思います。

頭で考えれば済むことだと思いますし、これで日本を語られるのは恥ずかしいなあと思いますね。

沈黙は金なり

これは大人になればなるほど思うことがあるなあ・・。若いときはどんどん爆弾を破裂させて楽しんでいましたが、よりマネージャーよりになるに従い、発言に重みが出てくるので言葉は選ぶようになりました。

ただ、誰もかれも沈黙してたら何も進まないじゃないか、その通りです。

そもそも日本人は会議で発言するのが苦手なので、チャットやバックログのようなツールで対応するのが吉ですが、そこでも発言しない人もいるので、いろいろとパスを作ってやるのがマネジメントの仕事・・、これは日本ぽいですね。

会議を減らしてやると議論は増えると思います。

電子メールのフォーマット

社外には「お世話になっております」、社内には「お疲れ様です」、両方とも最後に「よろしくお願いします」。あとは冒頭に誰に対するメールか、あとは自分を名乗る。フッターを付ける。

みんな嫌われたくなくてやってますねえ・・。アメリカの技術者にサポートでやりとりすると思います。なんとシンプルなんだろうと。HelloとRegardsで全部済みます。

みんなで止めるしかないんじゃないですかね・・このメールフォーマット。

PDCA、KPT、Hearing

このくだりは、ウケている人が多いですね。

PDCA — Plan Do Check Act (what we call “doing work”)

特にChecker、チェックをするのが好きな人が多いのが日本だと思います。下記の記事、おもしろいですよ。

monoist.atmarkit.co.jp

会議が増える原因もここにあると思っています。

KPT — Keep Problem Try (I can’t make this up, lol. Search for it online and most results will be in Japanese)

日本語の文書だけ検索してわからーん、っていうのがKPTだと言ってますね。確かに、日本語でググって諦める人は一定数いますね。英語でも調べるようにしましょう。世界初めての現象なんてなかなかないと思っています。

Hearing — A meeting where people hear mainly you talk about things (no, you’re not on trial, don’t worry)

ヒアリングというのは、なにか採決されるわけじゃないから心配しないで、という意味がこもっているのは日本独特らしいです。そうなのか・・。

まあヒアリングするときって、結構ドキドキしますからねえ・・。これは指摘されないとわかりませんでした。

 

まとめ

この文を見つけてくれて、ホットエントリーに上げてくれるはてなブックマークは役に立つなあと思いました。反省するところは反省して、自分の現場に活かすしかないですね。日本のIT業界にありがちな問題に対して幅広く指摘してくれていますので、ぜひ話題にしてみてください。

ただ、日本はアメリカ人に指摘されると素直だよなあ・・とも思います。

 

 

スポンサーリンク