orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

漫画村プロとダウンロード違法化をめぐる法律の話

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漫画村プロの件は、もはや国民的な議論だと思いますが。

www.orangeitems.com

 

記事を書いてからいろいろ情報収集すると、気になる情報が見つかってきました。言及しておきたいと思います。

 

問題提起

 

こうやって報道するから、漫画村というサイトがもっと知られ、また利用する人が増えるのではないか。

もはやその段階は過ぎていて、よりたくさんの人々に知られていると思います。むしろたくさんの人々がその存在を認識し、その問題性についてきちんと議論する段階です。知らない人がいるほうが問題です。より問題だと思う世論が増せば増すほど、政治に反映されてきます。

そして、国民に広く知られる存在となった故に、早く対応しなければいけない状態に推移したと考えます。

 

違法ダウンロードは、音楽と映像だけであり、漫画は静止画像なので対象にはならないのではないか。

確かに著作権法には、

私的使用の目的で、有償で提供等されている音楽・映像の著作権等を侵害する自動公衆送信を受信して行う録音・録画を、自らその事実を知りながら行うこと(違法ダウンロード)により、著作権等を侵害する行為について罰則を設ける等の規定を整備。

著作権法の一部を改正する法律の概要

 という記載の「音楽・映像」という記載があります。

漫画や小説などはこれに入らないというのが今の「違法ダウンロード」の解釈のようですね。

であれば、漫画や小説も、法的に違法ダウンロードの範疇に入れるように、政治に働きかけなければいけないですね。 

今回の漫画村プロの件は、この著作権法の抜け道を狙った内容なんですね。 

 

まとめ

結構、シンプルな話じゃないですか?

・国民の多くが、海賊版サイトを知る状況となってしまった。

・漫画を中心に著作権者が被害を大きく被るような状況になっているのに、法制度が追い付いていない。

・このまま放置すると、著作権者が正当なビジネスができなくなり、国民にとって大きな損失となる。だから、法律を改正すべく声を上げていく。

 

ということで、法律が許せばなんでもしていいという風潮こそ誤りだと思います。海賊版サイトの存在を知ったうえで、あえて使わない決断をしていきつつ、撲滅にむけ各自がツイッターなどで声を上げていきましょう。

 

追記

なぜ出版業界が及び腰なのか考えてみました。

出版業界が著作権に対して強く出られないジレンマのからくりに関して - orangeitems’s diary