orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

人工知能を恐れる前に知っておくべきひとつのこと

f:id:orangeitems:20180212223236j:plain

 

人工知能が普及することにより、人口知能に職が奪われ人間が困るという記事をよく見かけます。そして、それに負けないよう人間が準備をする必要があるという論調です。

私はこの論について、ひとつ見落としてはいけない点があって、かつ現在の論調はこれを大きく見失っていると思っています。

 

この見落としているというポイントは一つ。信頼です。

スポンサーリンク

 

人間の作るビジネスの仕組みを良く観察すると、契約するか解約するかの大きな要素は、「信頼」にあることを感じることがあります。機能とか先進性のようなものがクローズアップされる世の中ですが、最も大きいのは信頼です。信頼は時間によって形成されます。もちろん企業担当者の対応も重要ですが、使ってみて説明通り正確に動くことが最も大事です。そして使い続けてだんだん信頼が醸成されてきます。一方で、信頼が不信に変わる場合もあります。よく壊れたり止まったり。またお願いしたことをすっぽがされたりとか、逆に顧客側がよくわからない要求をサービス提供者側に依頼して信頼が壊れる場合があります。

 

また、ブランド、と名を変えることがあります。ルイヴィトンやシャネルなど、買う前から絶大な信頼を得ている会社の商品がありますよね。これはたくさんの人々が支持することから信頼されている状態を言います。ブランドの力とは信頼から成り立っておりこれをどのように育てるかがビジネス上の大きな課題となります。ブランドがあれば契約前から信頼を得ることが可能になります。

というふうに、仕事というのは、お金や機能ではなく、信頼関係で成り立っているところが非常に多いです。別に日本だからこのようなことを言っているわけではなく、グローバルでこの信頼というのはビジネス上の大きな観点であると思います。

 

試しに、「企業 提携 握手」でGoogle検索します。

f:id:orangeitems:20180212191447p:plain

 

たくさんの写真が出てきますよ。企業の提携には握手がシンボルで、握手は信頼関係の象徴ですよね。というように、ビジネスにおいては信頼というのが大きな意味を持ちます。

 

本題に入ります。人工知能が仕事に入り込むとします。どこまで行っても、信頼関係には上限があります。端的に言います。あなたは人工知能を信頼することができますか?。信頼と言われても何を信頼するのでしょう。そうです。人工知能は人格を形成していないのです。知識の塊ですから刺激に対して反応はできます。したがって、今のプログラミングの延長で自動化の延長として使うのはできます。しかし、信頼が必要な職場においては、決定的に人工知能は活躍できないのです。信頼ができないからです。

 

企業は今後も行う仕事を整理して生産性を上げようとするでしょう。単純作業や繰り返し作業はシステム化します。これは人工知能以前も同じです。人工知能が出てきましたので、今後人間が行っていてプログラミングでは不可能だった、形の決まっていないもの(非定型なもの)を形作るしごとについては、人工知能が活躍するでしょう。例えば録音してあるものをテキストに落とす。全ての新聞を電子化して保管する。全ての銘柄の値動きを判断してルールに適合するものを推奨するなどなど。

 

しかし、信頼が必要なフィールドについては、人工知能は決して活躍できません。ビジネスが成功するかどうかが依存している仕事であったり、人間の生命に関わるところは決して、人工知能は仕事をすることができません。どこまで行っても信頼できないからです。最終的には人間が、人工知能の結果を確認し信頼するかどうか人間が決定することになるでしょう。この作業が意味がなければ、初めから人間がやることになります。

 

もっと言えば、100回テストして100回とも成功できるような仕事しか、人工知能は活躍できません。最後にビジネスを決めるのは絶対に人間です。それは信頼は人間しか勝ち取ることができないからです。したがって、人工知能が人から奪う職業は、「信頼のいらない仕事」と断言することができます。機械的な応答が許されるものに限られます。今後どんな仕事のどんな作業が人工知能に任せることができるか、徹底的にチェックされることになります。チャットポッドとか、AIBOのエンジンとか、AIスピーカーとかミスが許される人工知能だからしようがないかと言われる部分は普及が進むでしょう。でもそれは人間の職が失われると皆が心配している部分ではないですよね。

 

これらのことから考えると、医者や裁判官、弁護士、政治家、学校教師といった職業については、辞書をめくるように補助的に使われることになりますが、職業に取って代わることはあり得ないと思います。信頼の尺度がどうしても必要だからです。一方で、ルーチンワークについては人工知能が活躍できます。ただこれまでも改札が自動化されて駅員が減らされたり、銀行窓口が削減されATMやインターネットバンキングが導入されたように、これまでのシステムインテグレーションの延長上にしか過ぎません。

 

人工知能を恐れる前に、自分の人格から生まれる行動や言動が、どうすれば他人の信頼を拡大できるかを考えましょう。いくら知識を身につけても人工知能にかなわなくなるのはこれは、インターネットでもはや実現されています。でも誰も恐れたことにはなっていないです。むしろ便利になったと思うでしょう。人工知能も同様です。結局は人間社会において、人工知能があろうとなかろうと、ルールは変わっていないのです。信頼を得ることが、その人の価値につながるのです。

 

人工知能万能論にはまり込む前に、まずは原理原則に立ち返りましょう。人は信頼によって判断し信頼によって行動するのです。人工知能はそれを補助するだけにしか過ぎません。人の信頼を得るために知識を得たり経験を重ねましょう。または人格を豊かになるようにいろんな感動をしましょう。それは大昔から同じ原則です。人工知能を味方につけて自分のブランド力を向上させていきましょう。

 

 

スポンサーリンク