orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

アレルギー性のかゆみについての私見・対処方法

f:id:orangeitems:20180109175502j:plain

はじめに

私自身、肌が弱くアレルギー性のかゆみに長い間つきあってきました。皮膚科にも定期的に通い、ステロイド等の塗り薬を利用していますがまだ根治していません。インターネットにも様々な記事が掲載されていますが、どうにも信用ならない記事ばかりなので、自分でまとめてみることにしました。

特に本記事で、何かの商材をお勧めするつもりもありませんので、ご安心ください。かゆみ関連のページは大半が、最終的に、石鹸や健康食品を進めてきますが、そのようなページではありません。

おことわり

私は医者ではないので、個人の経験に基づいています。

医学的な所見ではありませんのでご注意ください。

全ての方にあてはまることはありません。1つのケースとしてご理解ください。

アレルギー性のかゆみは、他のかゆみと根本的に違う

かけば治るものではないのが特徴です。これは、アレルギーが発生しているのは「皮膚自体」ではなく、「皮膚の中」が炎症しているからだと私は思っています。

したがって、いくら皮膚をかいても、かゆみは止まりません。ここが普通のかゆみと全く違う点です。

対処療法として意味がないもの

よくインターネットは石鹸や、保湿剤を進めてきます。テレビでもかゆみ止めの商品はたくさんCMが打たれ、一大市場となっています。

これはよく考えると、アレルギー性のかゆみには効果が薄いのです。皮膚の中でアレルギー反応が起こり、その排泄物が湿疹となりかなりのかゆみを引き起こします。それに対して石鹸や保湿は皮膚の外からの工夫なので、かゆみが消えることはないのです。

もちろん、かゆみで弱った肌に対して、刺激は弱いに越したことがないので悪いことは起きないのですが、アレルギーの原因を取り除いているわけではないので、かゆみは消えないのです。

皮膚科に通う日々

皮膚科に行くと、だいたい以下の薬をもらいます。

・ステロイドが含まれた塗り薬
・抗アレルギー飲み薬

で、切れたら行く、切れたら行くの繰り返しです。塗り薬の方は、炎症を抑えるためのもので、保湿剤を混ぜて処方する場合もあります。飲み薬の方は、アレルギー症状を抑えるためのものです。これは、一定の効果はありますが原因を取り除くものではありません。飲み薬についても気休めぐらいであり、大きな改善はありません。

慢性的に悩んでいる方にとってみれば全然治らないので、「皮膚科はステロイド出すだけで商売できていいねえ」という皮膚科不信、ステロイド批判がインターネット上に出回っています。

「脱ステロイド」という言葉に誘われ、無理やり治療を終わらせてみようとし、結局は原因となるアレルギー症状を改善していないので、症状が劇的に悪化します。そうやって、精神的に追い詰められるのがアレルギー性のかゆみで困っている方だと思います。ステロイドをやめれば治るとかいうのは幻想なのでだまされないようにしましょう。

皮膚科は悪くない

風邪をひいたら内科に行きますよね。そしてお医者さんは、かぜを抑える薬を処方します。せきとか鼻水とか。でも、これ、風邪の原因を取り除こうとしているわけではないのです。風邪の症状を和らげようとしているだけです。根本的には、患者がゆっくり休んで、自分の力で風邪の原因を撃退します。

皮膚科も同じです。原因を取り除くわけではなく、症状を和らげている処方を行っているだけです。原因を突き止めようとしたら精密検査が必要です。でも、皮膚科の患者さんは非常に多く全員に精密検査をするわけにはいかないのです。風邪も同じですね。

治すためには

さて、本題です。

アレルギー反応を抑えるためには、やるべきことは一つです。アレルゲン(アレルギーの原因)を体内に入れないことです。しかし、アレルゲンは人によりさまざまです。

これを特定するために、アレルギー検査というものがあります。

www.hitachi-chem.co.jp


上記は、36項目の食材についてアレルゲンを特定できる試験です。

もし、このようなアレルギー検査で、何らかの強いアレルギー反応を示す項目があれば、日々の生活でそれを避けることで改善ができます。

ただし、根本は食生活だ

朝、昼、晩とご飯を食べますね。そして、コーヒーを飲んだりお菓子を食べたりします。夜食を食べたり飲み会があったりするかもしれません。そうです。われわれはいろいろなものを口から入れているのです。そのなかに、アレルゲンがあるのです。

慢性的なかゆみに悩まされ、どんなことをやっても改善しない人で、食生活に重きを置いていない人はまず、この見直しをやっていただきたいのです。

・脂っこいものを避ける。特に、冷めた油(ポテトチップスなど)、インスタント食品、ラーメン、チョコレートなど。
・食事のバランスに気を遣う。
・決まった時間にできるだけ食べる
・寝る直前には食べ物を入れない(飲み物は水かお茶)。
・消化の良いものにする。よく噛んで食べる。
・3食以外は食べない。間食をしない。
・暴飲暴食をしない

これを見て、「ただでさえかゆみでしんどいのに、ストレスがたまる」と思った人は、もはや当たりです。

かゆみのストレスが、食事の乱れを引き起こし、それがアレルゲンとなって負の連鎖となっているのです。

アレルギー検査は、たかだか数十種類しか検査しませんが、食材はそれこそたくさんありますから。

ストレスでアレルギーが出る説は、根拠が薄い

最近だと、原因不明なものは何でも「ストレス」という言葉を使って終わりにします。
ストレスとは何でしょうか。ストレスを避ける生活のほうがよけいストレスです。
むしろ、かゆみがない方がストレスがないに決まっています。
ストレスに逃げないで、食生活を見直しましょう。

コーヒーなどカフェインが入っているものは飲み過ぎない

カフェインは、利尿作用があり、必要以上な水分を排出してしまい、乾燥肌を引き起こしてしまいます。炎症してただでさえ乾燥肌なので、いいことがないです。飲み過ぎないことが大切です。

一日1~1.5リットルの水・お茶(カフェイン無し)を取る

肌の湿気を保つと、肌の外からの刺激に強くなるので、湿気を保つ努力はすべきだと思います。
これは食生活を見直すこととセットで行えばいいと思います。適度な水分を毎日取ることで、体の中から保湿することができると思います。ただでさえ炎症が頻発しているからだですから、水分は不足しがちです。ただ、飲めばいいというものではなく、飲み過ぎるとかえって体から必要なミネラルが排出され過ぎてしまいます。
食生活の見直し&水分補給はお勧めです。

対処療法も大切

食生活を見直すからといって、すぐ皮膚科をやめてはいけません。対処療法をしながら、アレルゲンを遠ざけていくことで、だんたんとかゆみが落ち着いてきます。

体のアレルギー反応がおちつくまでには時間がかかりますし、それまでにダメージを受けた肌は違う問題として対処しなければいけません。風邪を引いているときに、筋トレをして体を鍛えても意味がありませんよね。まずは対処療法で健康な状態に戻しつつ、食生活改善で長期的にアレルギー反応が起きない体を手に入れなければいけません。

かかない、では治らない

たまに、「かかなければ治る」ということを言う人がいます。

そんなわけはありません。体の中で炎症が起こっていて、その結果おこる老廃物が湿疹となり、これがかゆみとなることで排泄するというフローです。

また、ではかけば治るかと言えば、これもかいただけでは治りません。いくら老廃物を出しても、アレルギー反応が起こり続けるならば、一度湿疹の起こったところから再度湿疹が起き続け、慢性化していくのです。

ということで、かくかかかないか議論については、

・できるだけステロイドなどで症状をおさえつつ
・我慢できない場合はかいてもいいが、爪は短めにしてダメージを与えすぎない

という感じで対処するべきかと思います。

食生活を改善し、アレルゲンを取り入れ無くすれば、最終的には「かかなくてもよく」なります。

そこまでダメージを回復するためのプロセスとして、刺激を下げつつ対処療法をうまく使って治していくということです。

結論

慢性的なアレルギー症状の場合、なかなか100%治ることは望みが薄いと思いますが、改善の手立ては以上のようにあります。

お金をかけて何かをつかむより、まずは毎日、口に入れるものが大切です。
そして対処療法をして症状を抑えながら、改善をしましょう。

繰り返しとなりますが、医学的な所見ではありませんのでご注意ください。

本記事が何かの助けになれば幸いです。

 

 

スポンサーリンク