チケットキャンプ閉鎖のニュース
Webサービス畑のエンジニアが多数滞在するはてなにおいては、ユーザーは、以下のニュースをきちんと学習する必要がある。
つまり、「笹森良」氏と「酒徳千尋」氏がキーパーソンである。
笹森氏はCEOで、酒徳氏はCTOであった。この2名が辞任したということはこの2名の足跡をトレースすることで見えてくることがあるはずである。
また、チケットキャンプは「フンザ」という会社のプロダクトであり、フンザの経営理念を見ることでも、何か学べるはずだ。
つまり、Webサービスの立ち上げに成功しバイアウトを複数回できるほどの手腕を持った彼らが、なぜこのような結果になってしまうのかということだ。
組織というのは、トップの経営理念に沿って未来が決まる。特にできたてのベンチャーではCEOやCTOの考え方は神様であろう。
フンザは、笹森氏と酒徳氏は、何を理念において運営したのだろう。
笹森氏
この記事から思想が読み取れる。
つまり、一番大事にしたのはビジョンでも何でもなく「勝つこと」だったんです。MERYのみんなが「食えるようにする」と言っていたのと同じですね。負けない戦いをするために、勝てるマーケットを選んで、勝てる戦略を作る。お金を得られるようにして、みんなが生活できるようにする。それを重要視しました。
ずばり問題の本質かもしれません。
「一番大事なのが、ビジョンでも何でもない」
と言い切ることは大変危険ではないですか?
偶然にもこの記事のMERYも閉鎖されています。
ビジョンより勝つことを優先することって、こんなに危険なことだとわかりませんか?
酒徳氏
相当に優秀なエンジニアに思えます。
gumi - メルカリ - zynga のラインですから、間違いなく優秀です。
優秀なエンジニアあってこそ、笹森氏はチケットキャンプで成功できたのでしょう。
でも酒徳氏は、そのサービスが法律に触れるかどうかについてはおそらく、あまり重きを置いてなかったのではないかと思います。
どうなんでしょう。転売屋を優遇するような施策をコーディングしたかったのではなく、単にユーザーによってロイヤリティをつける仕組みをコーディングした気持だったでしょう。
おそらく、このようなエンジニアにとっては「使ってもらう」ことが麻薬のような効果があるのではないかと思います。それを笹森氏が魔法のように勝ち取ってくるので、本当に盲目的に機能を実装していったのでないかと推察します。
フンザ
ホームページにはほとんど情報を載せてないんですよね。
ちょっとした会社なら、経営理念とか社訓とか載ってたりします。
そういうの古いよね、というセンスが、
「世の中の文化となるサービスを創る」
だけしかないホームページにつながっているんでしょう。
この文化という言葉で、ダフ屋行為をスポイルしてしまっている感はあります。
どんな文化なのか、社会にどのように貢献したいのかもっと深堀する必要があったのでしょう。つまり、ビジョンなんか大事じゃないよ、勝つことが大事という人が経営者をやると、こんな結果が待っている可能性がある、ということです。
そういう意味では、mixiにバイアウトするタイミングでCEO/CTOを卒業しておけば良かったですよねきっと。お二人とも。
結論
もはやmixiがモンストで大金を手にしてて、頭がフワフワしてるときに、右肩上がりの投資商品を中身も見ずに大人買いしてしまったとしか、言いようがありません。。。
エンジニアのみなさん、経営理念・社訓、バカにしてはいけません。
きれいなオフィスや、社長のいけてるプレゼンスにだまされてはいけません。
入社時には、会社が社会の公器になろうとしているか、キャッシュの奴隷になっていないか、きちんと判断してください。今回の事例はかなり勉強になります。
続報(2018/1/11)
続報です。
チケキャン運営元社長ら書類送検 詐欺容疑で京都府警 : 京都新聞
笹森元社長も書類送検・・。しかも詐欺罪とのこと。この記事には「高額転売するため、安室奈美恵さんのコンサート入場券を不正に入手した」とあります。
ジャニーズうんぬんではなかったんですね。